駅前の路上ミュージシャン
の横で背広姿で煙草を吸う
自分より年上か年下か
もう わからなくなってしまった
ホテルの一室を借りての研修
半日かけて社会人としての責任だとか
会社の看板としての自分の在り方だとか
それはそれは重たい荷物を受け取った
背広姿のサラリーマンの疲れる姿
星の見えない夜空に伸びる煙を見つめて
『君は何処にいるんだろう』
というフレーズの歌をBGMに
短くなった煙草を揉み消した
街ゆく人みな
行き先の分からぬレールを走る
泣き 笑い 怒り 哀しみ
それぞれの感情を胸に
見えない荷物を背負って