蝉が断末魔を叫び

僕の目の前をポトリと落ちる


すぐ側まで近寄ると

身体をバタつかせ羽ばたく姿を見せ

力尽きて動かなくなる


一つの命が尽きる

あっという間の出来事

この夏見慣れた光景


転がる屍の横を

恐る恐る通り過ぎる

幽霊を怖がるみたいに


命が宿っているということ

それを不快に思ってしまうこと

目を背けている


ニュースでは知らされない

知らなければよかったこと

知ってしまった 偶然に


なんて 僕は弱いのだろう