飲み会の後の帰り道独りで歩いていると
急に切ない気持ちでいっぱいになった
夜道に響く靴音が胸の奥に染み渡る
なんだか 取り残された気分
”今日は告白とかしたの?”
送別会だったので色恋話にも華が咲き
帰りの改札前で聞かれたこと
それが何を意味しているのかわからないけど
相手に少しでも気が合ったとか
本当は好きだったんじゃないの的なノリなのか
連絡先も知らない今となっては終わった話
戸惑い 顔が赤くなるこの気持ちは何なのか
雨の降った後の駐輪場
濡れたサドルを掌で拭って
冷たいそれにまたがって帰る
ため息と一緒に出た白い息は
少しずつ広がって夜の闇に吸い込まれる
当り障りのない会話を楽しむだけじゃ
心開いたことにはならないのかな?
ちょっとしたドジで笑いを誘って
赤面しながら笑い合う
心を開くって こういうことじゃないのかな
”笑って心開いたら 貴方のことを好きになった”
切ないメロディーで紡がれる言葉を
自分に当てはめてみたりして
また独り 自分の部屋で考えてみる
ネガティブだとか ポジティブだとか
そんな言葉で終わらせるのは寂しい
足場のなくなった部屋を見て
そろそろ掃除しなきゃなんて考える
ステレオからは明るい曲調
そんな気分とは ほんの少し違う
もっと雨が降ればいいのに
とことんネガティブになりたい夜もある
そうなりきれない中途半端な夜
辞めようと思ったタバコも
しばらく続いてしまうのかな