えくぼの印象的なきみへ


間延びした鼻にかかる声で

僕を包み込むきみは

何処でその包容力を手に入れたのでしょう


僕の目に特別に映るきみは

寒いねと声かけるきみは

独り何処を見つめているのでしょう


星の華麗さが薄れる街で

うっすら光って見えるきみは

その光を誰に見せているの



ある日 僕と似たコートを着たきみは

”一緒に買ったんだよねぇ” と

えくぼを作りながらささやかな嘘をついた


僕はその瞬間ドキッとして

それが嘘であることを忘れてしまった

まわりの微笑ましい雰囲気に

あぁ これはかわいい嘘なんだと

遅れて和むことができた


その言葉に意味があるように感じて

僕は今もその言葉を忘れれずにいます