傾きかけた太陽を眺めながらカフェ

カプチーノの泡に優しく口付け


落ち着いた雰囲気の店内は

あの時 君と向かい合った

ファーストフードの店内を思い出す


不規則に伸びる煙は

貴方の吸っていたメンソールの煙草

去り行く夏の姿を 窓の外の景色に探す



行き先も決めないで歩いた池袋の街

鮮やかなネオンの色は 魅惑の銀河

カラオケボックスで歌った貴方の歌を

僕はすっかり思い出せなくなってしまった



空にぼんやりと浮かぶ月はすでに

丸い姿を崩し始めています

夏の夜の星の海は

鈴虫の音色で彼方へ消えゆく


もう 半袖を着ることは少なくなりそうです

くたびれたTシャツの奥には

貴方の面影すら 洗濯機の沼の底



今日 秋刀魚を食べました

一匹100円の秋刀魚の味は

成し得なかったキスの味でしょうか



泡の消えたカプチーノの苦さは

秋の季節の侘びしさを感じさせるようで

夜の闇へと僕を導いてゆくみたいです