どうしてこんなにも暗闇が居心地いいんだろう

広がる闇の先には希望なんて見えないのに

恐怖という本能を纏う無限を感じさせる

けれど そこに安らぎを感じてしまうんだ


僕の夜は驚くほど眩しい

人工的に作られた光と音に包まれ

それを摂取し続けることで快楽を得る

幻想という煙で身体を包み込む


どうしようもない不安に苦しむこともある

そんな現在を笑い飛ばしている自分がいる

それらを客観視する無機質な分身がいる


部屋の電気を消して 暗闇に身を置く

胸の奥に詰め込まれた感情が静かに溢れてくる

喜怒哀楽 過去 現在 未来 死

何も浮かばずに眠ってしまうこともある


どうしても眠れない夜 僕は街に出る

静寂に包まれた世界の中で

無関心な人々とすれ違う

誰もが独りになる瞬間がある

それを肌を通して感じて安心するんだ



暗闇の中には何がある

目に見えない感情がある

言葉にできない現在がある

無限の生命の休息がある

そこにはすべてがある