忙しなく動く店員の横を通り

ファミレスのトイレに入る

 

便座に座りふと横を見ると

平凡な顔が出迎えてくれた

 

くたびれた顔をしていたので

顔を崩して面白顔を作ってみる

 

ぜんぜん笑えない皺くちゃの顔は

どこか寂しさを秘めているように感じた

 

 

店内で談笑する人々は

笑みを絶やさず騒がしい

 

学生仲間らしい四人組

どちらも似た男女ペア

 

体に馴染んだ背広の三人組

酔った顔で下品に笑う

 

厚い化粧に包まれた二人組

コーヒーだけで二時間粘ってる

 

 

店内の喧騒の中

近況を話す二人

 

お互いの心境を

愚痴交じりに話す

 

やる気に燃えた一年と

それに失望した今を繋ぐ

 

嘲笑交じりのその顔は

あの頃と変わることはないのに…