無くしてきたたくさんのものを
思い浮かべることも困難で
それを掴むことができたなら
簡単に夢なんか叶うんじゃないかって

どんなに誰かのことを好きになっても
自分の思っていることを口にしないと伝わらない
遠まわしのアプローチなんて
何回飲んでもまずく感じるビールみたいだ

大好きな言葉をメロディーにのせて
大好きな絵にストーリを添えて
大嫌いな空に大声で叫んで
どうでもいい清涼飲料水を飲み込む

言葉運びが好きな作家の
とても暖かいストーリーを読んでも
暖かい眠りから覚めた時の動き出した時間
その不快感に勝る想像を生み出すことができない

縛り括られた雑誌の
ボディに食い込むその姿を
すごくセクシーだなんて感じる
僕の身体に目視できる傷は存在しない

仕事中に気になることは
無くしてしまったカッターの行方
応対する客の僕に対する本当の声
目の前で流れる懐かしい曲のドキュメント