トーテムポールが遠くを見ている
その視線がどこに向けられているのか僕は知らない

トーテムポールってどんな奴だっけと
僕はなぜか突然思った

それっぽいものを見たのは
中学生の頃、正門の近くだ
あと、修学旅行で行った北海道にあるアイヌ博物館
髭を生やしたおっさんが遠くを見ていた気がする
いや、あれはこけしだったのかもしれない

確か、奴(トーテム)は一本の木が原料だった気がする
空へと伸びる木が形を変えて
おっさんだとか何処かの民族の守り神になっている(ような気がする)

そうだ、僕はトーテムポールな気分なのかもしれない
誰かを守るという使命を忘れて遠くを見ている
その遠くがどこだかわからないのだけど

奴は何もする気がないのだろう
いろんな人に崇められて神にされているけれど
本人にはそんな自覚がないんだろう
だから、近くに目を向けずに遠くを見ているんだ

そう、僕はなんでも見過ごしてしまうんだ
誰かの気持ちや自分の好きなこととかうまい話し方を
何がそうさせてしまったのだろうと原因を探るけど
見つかるわけないじゃない、きっとどこかで諦めてる

夜の闇が僕の眼を覆っているんだとか
太陽の光が僕を盲目にさせるだとか
自分の無能さを美化しているだけなのさ

いろんな出来事をただ見て過ごすだけ
有害、無害とも言える役立たずなのさ