冷たい雨にすべてを洗い流して貰いたい
そう 空から落ちる雨を見て思った
小雨だと思っていた雨は思ったより強かった

トイレットペーパーを勢いよく引っ張る
ガラガラと音を立ててスリムになる姿
消耗されることの容易さをそれとなく感じる

埃を被ったMDを取り出し再生する
劣化しない情報を時を超えて奏でる
消えることのないデジタルの魔力

マンションの廊下に響く声
曇った音として僕の耳に入る
不完全な情報伝達手段としての言葉

本棚に並ぶ日に焼けた文庫本
過去から未来へと想いを伝える術
今も昔も変わらない素敵な文化

夜の静けさの中にある駅前の喧騒
その場にいるとすべてを忘れてしまう
当たり前にあるはずの非現実的な瞬間

現在というループの中に僕はいる
何が起こるかわからない日常
素敵な出逢いと孤独の潜む空間

繋がっていく見えない糸と意図
誰かの想いは空へと消え入る
可能性という名の未知の世界