末っ子が発達障がいと診断されるちょっと前に
クラスでは何かと問題児扱いされていたのは事実でした。この時小学4年生でした。
落ち着きもないし
声も大きいし
騒ぐし
KYだし元気いっぱいの男の子。
すぐ人にちょっかいを出すとか。
小学4年生の男子特有の破天荒な感じがさらに爆発したような、といえば良いのでしょうか。
家の中でも大変でした。いつもあたしとバトルでした。何故この子はわからないんだろうと悩み苦しんでいました。
あたしのうつ病の薬も増え続けていました。
似たように直ぐに人にちょっかいを出すような子はクラスに沢山いました。
だからトラブルもしょっちゅうでした。
そういうことは見守っていました。何かあれば直ぐに対応するつもりでした。
しかし残念なことにあたしの知らない恐ろしいことが起きていたのです。
うちの末っ子が
ターゲットにされてしまったのです。
いわゆる見せしめです。
よくトラブルを起こす男子とのやり取りの中で
末っ子が悪者にされました。
クラスの女子がお昼休みに
担任の先生にいわゆる告げ口をしたわけです。
普段トラブルがあれば
「事実確認をします」と毎回なります。
いじめた側もいじめられた側も言い分がありますから、両サイドから話を聞き
お互いに話し合いをさせる、が約束でした。
でもこの時だけは違いました。
お互いの話を聞くことも無く。
女子の告げ口だけで
お昼休みの直後の5時間目に。
公開処刑でした。
末っ子が悪者に、そう、吊し上げされたまま。
発言することも許されず。
末っ子以外の児童全員がひとりひとり。
〇〇くんに発言をしなさいとの命令でした。
「イジメはよくないと思います。」
「最悪の場合自殺する人もいるから絶対許されることではありません。だから〇〇くんは良くないと思います。」
末っ子へ制裁の言葉をクラスメイト全員が
···言わされました。
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あたしはこの5~6年間この事実を
知らずにいました。なぜなら末っ子は
今日まで誰にも言わずに独りで苦しんでいたのです。
「不登校になってしまった本当の理由を母ちゃんに話するね。誰にも言わなかったけどもう言ってもいいかなと思ったんだ。
母ちゃんはショックを受けると思うけど」
そう言って教えてくれたわけです。
あの日から人が怖くなった。教室が怖くなった。友達が、先生が信じられなくなった。人の目が恐ろしくなったんだ、と。
それからしばらくして5年生になり
発達障がいの診断がされて
益々自分がわからなくなったのです。
色々と重なったんだよね、と。
「もっと早く教えて欲しかった。ごめんね。
何も知らなくて、、、本当にごめんね。
話してくれてありがとう...」
あたしは末っ子の話を聞いた直後
胸がえぐられるようで
苦しくて号泣しました。
今はたくさん泣いて
抗不安薬飲んでだいぶ落ち着きました。
これからの事は明日考えようと思います。
今日は泣き疲れました。