さてニコニコ

イルカの裁判に関することで少し動きがあったのでお伝えします。

 

私の住むコナで長年イルカビジネスをやってきた人が、NOAA(アメリカ海洋大気庁、ハシナガイルカの新しい法律を作ったアメリカの中央連邦政府機関)を相手に裁判を起こそうとしています。彼女たちの訴えは

 

ドルフィンスイムの対象のハシナガイルカの50ヤード(45メーター)以内に留まることは違法になる

 

という去年の10月に執行されたイルカの法律は「行政官の承認を受けていないので法律としては無効でしょ!」というものでした。

 

それを受け、今回その行政官は新たに、正式に、この新しい法律を認可しました。

 

これをすることで、今回のような自分勝手な訴えは裁判所で裁判をする前に「こんなくだらない訴えは時間の無駄、税金の無駄遣い!」と言って門前払いが簡単にできるようになるそうです。

 

まだ裁判の結果は出ていませんが、たぶん、今のところ、NOAA(アメリカ海洋大気庁)の方がずっと優勢だと思います。

 

下差し記事はこちら

 

 

私は7年前から地元のビーチでハワイアンローカルの運営するNPOの許可を得て、ビーチにポスターを設置したり、イルカの生態を人に教えたり、あまりにもひどくイルカを追いかけ回す常連のドルフィンスイマーはビデオを撮って車のナンバーと共に通報したりしています。

 

ハワイ島に来た人はこのポスターを

ビーチで見たことあるかな?ニコニコ

 

私が本格的にこの活動をし始めたのは今回の裁判を起こしているうちの一人が大きな理由でした。

 

彼女はドルフィンスイムとスピリチュアルを組み合わせたリトリートで大金を稼いでいました。仕事のない日にはローカルビーチに現れ、周りのスイマーを蹴散らしながらイルカを追いかけ回していました。

 

ある日、朝早くビーチに行くと2人の女性がイルカを追いかけ回していました。2時間近くひどくイルカを追いかける彼女たちを見て、我慢ができなくなった頃、勢いよくイルカの真横を並行して泳ぎ、イルカの目から30センチほどの距離にカメラを構えた、訴えを起こした女性が目の前を通り過ぎましたびっくり

 

あまりのひどさに、私は声をかけました。

 

「 Excuse me ! Excuse me ! 」

 

どう考えても聞こえるだろう!?と思う距離で言いましたが、その女性は顔を水につけたまま聞こえないフリをしました。

 

そこで、私は彼女の肩を軽くトントンと叩きました。

 

すると彼女は水から顔を上げ、

 

「あなた今、私にハラスメントしたわね!」と怒鳴り散らしましたびっくりそして、彼女は「警察に通報するわよ!」とつけ加えましたニヤリ

 

もちろん、肩を軽く叩いたくらいで警察がハラスメントと認めるわけもなく、後々イルカに関する法律の勉強をしていくうちに、この時の彼女の主張や態度は自分がイルカを追いかけ回している事を止められたことに対する怒り、そして私に対する脅し行為だということがわかりました。

 

彼女はサウスコナで30年ほど前からイルカを商売道具にして大金を稼いでいるアグレッシブなグループの一味で、イルカをひどく追いかけることで有名な人でした。

 

今思い返すと7年前のこの当時のビーチは、イルカにとって過酷な本当にひどい状況だったなと思います。そりゃあ、イルカの数は激減するわな笑い泣き

 

撮影日

  3/12/2019

 

私たち夫婦は去年の年末、コロラド大学がコナで行っていたイルカに関する研究を手伝っていました。毎朝7時にビーチに行きイルカが来ているか確認し教授にメールをし、研究チームとローカルコミュニティーをつなげたり、忙しい一ヶ月でした。

 

その研究チームは高性能で静かなドローンを使い、スイマーとイルカを上空から撮影し、陸上からは望遠鏡で観察し、どれだけの新しいハシナガイルカの法律の違反が起きているか記録を取りました。

 

研究によると、研究対象になった3つのビーチにイルカが現れ休息しているの間の51%の時間は人間によって法律違反の行為によって邪魔をされていたそうです。

 

興味のある方はこちらのビデオをご覧下さいませウインク下差し

 

 

今年の10月で新しいイルカの法律ができて1年が経ちます。最近では「警察の取り締まりは緩んでるよ!あそこなら、またイルカと泳げるよ!」なんて言っている人もいます。

 

でも、何年もかけてやっと出来上がった法律です…そんなに簡単にNOAA(アメリカ海洋大気庁、アメリカの中央連邦政府機関)が諦めるとは思えませんニヤリ

 

もし私が政府の人ならば、このようなスイマーたちを好きに泳がせて、データを取り、次の一手の為に綿密な計画を練るでしょう・・・グラサン


やしの木やしの木やしの木

 

そして、こちら下差しはドルフィンスイマーを取り締まるもう一つの政府機関DLNRの記事。新たに42人のオフィサーが各島に配属されるみたいおねがいイルカすごいよ!すごいよ!

 

 

これからまた、日本から多くの観光客がいらっしゃると思います。ここで何度も書いていますが、どうかハワイに来たらハワイに住んで、イルカを追いかけ回している人たちのマネをしないでください。

 

新しい法律はイルカが健康に生きていけるために作られました。どうか優しいアロハの心を持って、法律の範囲内、50ヤード(45メーター)離れて浮いてかわいいイルカを見守りましょうウインク

 

最後まで読んでくれてありがとう!

良い週末をお過ごし下さい

Aloha from Big Island

UMAくんラブラブ