昨日は武蔵小杉で、昔の部下と飲んだ。
久しぶりに会ったが、少し疲れた表情をしていた。
話を聞くと、ご主人が転職した会社がなかなか厳しい環境らしい。いわゆるシステム会社だが、社会保険にも加入しておらず、しかも給与からはしっかり控除されているという。さすがにそれはおかしいと指摘したところ、「それなら給与を40%下げる」と言われたそうだ。今の時代にまだこういう話があるのかと、正直驚いた。
ただ彼女が嘆いていたのは、環境そのもの以上に、ご主人の性格だった。
とにかく人が良くて、疑うことを知らない。
一流大学を出て大手企業に入り、技術者として長く勤めてきた分、世間の荒波にあまり揉まれてこなかったのだろう、と。
自分がしっかりしないと、と彼女は言っていた。
この話は、どこか他人事ではない。
当社にも、大手企業から転職してくる人材は多い。特に50歳前後でベンチャーや中小企業に来ると、想像以上に苦労するケースがある。
大企業は分業が進み、役割や権限も明確だが、こちらはそうではない。
自分で考え、動き、責任を持つ場面が一気に増える。
もちろん個人差はあるが、環境の違いに戸惑うのは、ある意味当然のことだと思う。
その後、渋谷に移動して、大学の先輩がやっているワインバーへ。
ただ、ここもあまり良い話ではなかった。
最近は経営が厳しく、近いうちに店を畳むことになりそうだという。
家賃は月80万。損益分岐は200万以上。コロナ以降の酒離れもあり、なかなか厳しい状況が続いたようだ。
65歳を過ぎて、この決断をしなければならない。
その現実の重さは、言葉にしづらいものがある。
自分にできることは多くない。
時々顔を出して、話を聞くことくらいだ。
最近、仕事でも私生活でも、自分の役割は「人の話を聞くこと」なのかもしれないと思うようになった。
気の利いたアドバイスはできない。
ただ、話を聞いて、少しでも気持ちが軽くなるのであれば、それでいい。
もともと人事畑で、キャリアコンサルタントの資格もある。
考えてみれば、ずっとそういう立場にいたのかもしれない。
酒を飲みながら、人の話を聞く。
それが今の自分に求められていることなのだろう。
結局、渋谷のバーで深夜1時過ぎまで飲み、帰りにラーメンまで食べてしまった。
ラーメンは余計だったが、まあ、それも含めて一日だ。
そして今日も、最近居酒屋で知り合ったリタイア後の方とバーで飲みながら話を聞いた。
明日からまた仕事。
そんなGWの過ごし方も、悪くない。













