今年も鹿児島から発信!野良猫や多頭崩壊の猫たちのために ボランティアで避妊去勢手術実施! | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
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http://www.alohapet.info/

年末年始ドタバタでブログの更新ができずにいました。

 

改めまして、『あけましておめでとうございますハート今年もよろしくお願いしますハート

 

 

年末に集計したところ、去年1年間だけで、

 

TNRした子の数は、1000頭を越えていました!!

 

 




 

 

猫たちは、年に2〜3回発情、妊娠、出産を行います。

 

一度に生まれる頭数も様々ですが、3頭以上がスタンダード。

 

 

もしも避妊去勢手術をしなければ、

 

1000頭がそれぞれが繁殖を行い、少なくとも3000頭以上もの数になっていたと考えられます。

 

 

私たちの小さな活動ですが、

 

私たちが手術した分だけでも、3000頭以上増えるのを防ぐことができたと思っています。

 

 

 

 

というわけで・・・

 

今年も、ここ鹿児島から、

 

野良猫や多頭崩壊の猫たちのために、ボランティアで避妊去勢手術を実施したいと思っています。

 

 

 

 

 

 

このボランティアイベントも、もう10回以上となりました。

 

 

 

地域猫活動やどうぶつ基金のさくらねこ活動の助成金がストップになっている間に、

 

保護活動をしている方々が避妊去勢手術を自粛してしまう可能性があること

 

自粛している間に繁殖が進み、ふりだしに戻ってしまう可能性があること

 

から、

 

私たちが協力し、自粛することなく避妊去勢手術を続けてもらいたい

 

という思いからはじまったものです。

 

 

 

 

この活動をフェイスブックやこのブログを通して知った方々が

 

毎回それぞれ参加してくださっています。

 

 

私の発信なんてすごく小さなものですが、

 

必要な人に少しずつ広まっていっている気がします。

 

 

「今度はいつ実施されるのですか?」

 

という問い合わせなどもちょこちょこあります。

 

「そういうイベントがあるって聞いたのだけど・・・」

 

とご相談を受けることも増えてきました。

 

 

 

みなさんが拡散してくださることで、

 

知らなかった人の耳に入り、

 

「それなら避妊去勢手術してみよう」

 

とやる気になってくださる方も出てきているのも事実。

 

 

 

 

 

この活動を通して

 

さくらねこが少しでも増えていってくれれば、

 

野良猫が増えていくのが少しずつ減っていくのは間違いないと思っています。

 

 

 

鹿児島市でなく市外であっても、

 

鹿児島県でなく他県であっても、

 

必要な方、必要な野良猫がいるのであれば、

 

連れてくるのが大変でしょうが参加してもらって問題ありません。

 

 

 

 

「うちは鹿児島市でないから、参加できないですよね?」

 

という問い合わせもあるのですが、

 

 

全然問題ないんです。

 

 

 

 

ただ遠いところからわざわざ来てもらうこと

 

そして手術が終わってお返しできるまでの間、長時間、時間を潰していただかなければならないこと

 

 

それがあるだけです。

 

 

 

 

 

「寒い時期に手術をするのはかわいそう・・・」

 

という方もいらっしゃいますが、

 

生まれてくる命のことを考えると、しっかり手術をしてあげたほうがいいこともあります。

 

 

 

年末から発情期の子が増えてきました。

 

「発情がきて鳴いて困ってるので、早く手術を・・・」

 

という問い合わせもしばしば。

 

 

 

実際この時期連れてこられる野良猫ちゃんは、ほぼ100%発情しています。

 

もしも手術していなかったら・・・

 

2ヶ月後には出産し、新たに野良猫が数頭誕生することになってしまうのです。

 

 

実際、去年の1月〜3月のボランティアイベント開催時には、

 

妊娠している子が交じっていました。

 

 

この寒い時期に生まれた子たちは、

 

猫風邪をひき、ひどい目やにや鼻水に苦しめられたり、命を落としたりするケースも多いです。

 

せっかく母親が身を削って産んでも、命を落としたり病気をしたりするのはかわいそうですよね。

 

 


風邪をひいて、目がこんなふうに腫れてる子猫たちも増えてくる季節…



 

そうそう。

 

もう一つお伝えしたいことがあります。

 

 

 

「雄猫はとりあえず手術はいいよね」

 

という方へ・・・

 

 

 

雌猫は妊娠し出産します。

 

「子供が増えたら困るから」という理由で手術をする人は多くいらっしゃいます。

 

 

「雄猫は出産することもなければ、子猫を連れてくることもない。

 

 だから、雄猫は手術を無理にしなくてもいいでしょう」

 

という人も多くいらっしゃいます。

 

 

 

これは大間違い!!

 

 

野良猫の世界では、雄猫こそ厄介だったりもするのです。

 

 

 

 

なぜか???

 

 

 

雄猫の行動範囲はとても広いのです。

 

いろんな場所で、雌猫を妊娠させて歩くのです。

 

 

雄猫に関わっている人は直接的な被害はないですよね?

 

だって、雄猫が子猫を産むわけでも連れてくるわけでもないのですから。

 

 

でも、その地域全体で見た時に、

 

野良猫の数を増やすという意味では、

 

その雄猫は大きな影響を与えているわけです。

 

 

だから、

 

雄猫であっても、手術をしてさくらねこにしていただきたい!

 

と願っています。

 

 

 

「雄猫と雌猫、どちらを優先的にすればいい?」

 

と聞かれたら、

 

「雌猫」

 

と答えますが、

 

「いずれは雄猫もしてくださいね!

 

と付け加えます。

 

 

これは、その地域に野良猫を認めてもらう意味で、

 

マナーとして実施していただきたいことです。

 

 

 

1月の開催までまだ日がありますので、

 

多くの必要な方、必要な野良猫へこの活動が広まりますように・・・

 

シェアやリブログ、大歓迎ですハート

 

少しでも多くのさくらねこ誕生のために、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

費用についてですが、

 

通常の金額と異なるのはこの日だけ限定で、私たちスタッフから野良猫に対してのボランティア活動のため、抑えてあります。

 

決してこの金額でできるというわけではなく、

 

動物病院では現実的な料金ではないこと、ボランティア活動の一環だということをご了承ください。

 

 

日 時  1月27日(日)9:00~18:00(お迎え時間終了)

場 所  ル・オーナペットクリニック 
               鹿児島市玉里団地3丁目19−6(タイヨー玉里団地店そば・モンキープラザ商店街目の前)
               電話099-228-2102

予約制となりますので、必ず前日までにご連絡ください。
(このお電話の際、連絡先と予定しているおおよその頭数を確認します)

条 件
 mf*野良猫もしくは多頭崩壊のお家の猫であること(飼い猫は含まれません)

mf*避妊去勢手術と耳カットをし、元いたところに離すこと
 家で飼う予定、もしくは、里親に出す予定の子は含みません。
(守られない場合はお断りさせていただきます)
    
mf*基本的に日帰り 
 午前中連れてきてもらい、夕方迎え
(ただし遠方から来られている方に関しては、なるべく待ち時間が少なく済むように努力させていただきます)   

mf*生後2ヶ月以上(体重は問いません)
(野良猫の場合、生後どのくらいかわからあないと思いますので、とりあえず連れてきてください)     
    
mf*妊娠している場合は、お母さん猫には点滴などの処置を無償で行います
ただし、供養代(1000円)をいただき、こちらで火葬させていただきます。
    
mf*ノミ予防、抗生剤2種投与は必ずこちらで実施させていただきます。(手術費用に含まれています)

    
費 用     避妊去勢手術ともに6000円(ノミ予防・抗生剤投与含む)
(必ず耳カットもする)

 

 

 

動物病院によっては、手術するにあたって生後6ヶ月以上とか、体重が1.2キロ以上とか規定がありますが、

 

うちの病院に関しては、

 

体調が問題なければ、生後2ヶ月以上であれば手術を行っています。

 

体重も1キロ未満であっても、体調に問題がなければ手術を行っています。

 

 

どのケースであっても、

 

問題を起こしたり、麻酔中、麻酔後に体調を崩したり、亡くなってしまったりしたことはありません。

 

 

手のひらサイズの子たちでも問題ありません。
大人と比較すると、小さいのがよくわかりますよね



 

「この子は小さいからどうだろうか?」

 

と悩まれたら、とりあえず連れてきてください。

 

診せていただいて、判断したいと思います。

 

 

 



避妊手術に関して、傷口は1センチ未満です。




 


もしも発情を迎え子宮が腫れていた場合、妊娠時は、傷口が大きくなりますが、

 

基本的に1センチ未満ですみます。

 

 

外に離されるのですから、傷口は最小限で、負担が少ないものであるべきだと思っています。

 

 

たまに耳カットしてなくて、紛れ込んできた子の中に、こんな大きな傷の子もいます



 

 

術式は、子宮と卵巣両方を切除する『子宮・卵巣全摘出術』を採用しています。

 

傷が小さいから、全摘出してないのだろ?と言われることがありますが、ちゃんと子宮も卵巣も摘出しています。



傷に関しては、『吸収糸』と言われる溶ける糸を使用しており、

 

外側に糸が出ないように工夫し、縫合してあります。

 

傷はこんな感じ



 

負担が少ないもの、安全なものであるべきだと思っています。

 

 

 

耳カットに関しては、綺麗なV字になるようにカットするように心がけています。