シニア犬のリハビリに必要なもの | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
http://www.ruoona.com/
http://www.alohapet.info/

ん昨日のシニア犬のリハビリの仕方について多くの方から反響があり、

もっと詳しく知りたい!というメールや「動画」配信の希望をいただいたり、
(動画は編集してアップしますので、しばしお待ちを・・・)

「シニア犬セミナー」開催のリクエストをいただいたりしました。


シニア犬と楽しく幸せに生活する方法にみんな興味をもっていただき感謝しています

アラフォー獣医師 浜崎菜央です。


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まだ昨日のシニア犬のリハビリ方法見てないという方は、

コチラこれ→シニア犬に多い『脳の病気』介護の仕方で大きく未来は変わる




リハビリの仕方を伝授するには、やはり実践が必要だし、

その子によって、やり方も少しずつ違うんですよね。



いつも「シニア犬セミナー」でも、デモ犬を使って実践的にしているんですが・・・

デモ犬によってリハビリ法が再現できることとできないことがあります。


それは・・・


その子その子によって

制限がかかっている筋肉の動きや

衰えてしまった筋肉の部分、

凝り固まってしまった筋肉の部分が違っていて、

それに合わせてリハビリの方法を変える必要があるから。



こういうケースであれば、こういう動き


というふうに、いろんなパターンがあって、

「シニア犬セミナー」でも、全部をお伝えすることができないんです泣



例えば・・・という形で、みんなに当てはまるようなリハビリ法はお伝えしていますが、

やはり飼い主さんとわんちゃんと一緒に参加してもらって、



今こういう動きをしているから、

これからこういうリハビリをしていって、

こんなふうになるといいですよね



と実践しながらお伝えしていくことが理想だと思っています。




リハビリをすることでプラスになるとも限らないんです。

やり方によっては、マイナスになってしまうこともあるし、

間違った方法でやっていると効果が出ないこともあるんです。




だから、うちの病院にいらっしゃる方たちにも、

できれば1~2週間に1回は見せていただきたいとお伝えしています。


伝言ゲームと一緒で、

私が伝えた方法が飼い主さんに100%で伝わっていることって結構あるもの。


教えてもらってやっているうちに、少しずつオリジナルになってしまっていて、

1週間後には、最初と違うやり方になってしまっていることや

不足してしまっていることなどが起きていることも多いのです。


だから、きちんとフォローするためにも、

定期的にチェックをすることって大事なんです。



バランスボールを使ったリハビリについても

「シニア犬セミナー」で簡単に実践しているのですが、


バランスボールを使うときは、さらに慎重にしなければならないんです。


見ている分には、すごく簡単で楽しそうに見えるのですが、

間違った使い方をすると、

足腰に逆に負担をかけてしまって、

ヘルニアや関節炎を引き起こすこともあるんです。


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(セミナー中に、バランスボールを乗りこなせるようになったじんべいくん)



だから、正しい知識をもって、リハビリはしてほしいなと思っています。




そして・・・



リハビリで大事なこと、気をつけなきゃいけないことがもう一つ。

わんちゃんのテンションをいかに上げるかということ。



もしかしたら、これが一番大事なことかもしれないですね。



私、前にテレビで、ライザップのトレーナーさんたちの教え方特集を見たことがあったのですが、

1つ注意をしたら、2つ褒める

という方法で、モチベーションを上げて、途中で脱落しないようにしてるんですって。



これは、わんちゃんたちにも言えることで、


リハビリが苦痛にならないこと

リハビリって飼い主さんと楽しいひと時なんだ



と思えるようにしてあげることが大事なんです。



だから、おやつが好きな子であれば、

モチベーションをあげるために、おやつを使ってもらうのをお勧めしていますし、

飼い主さんから褒められるのが好きな子であれば、

「すごい!」

と声かけしながらやってあげることをお勧めしています。



特に飼い主さんがマッサージをしたり、手足を屈伸運動したりする場合、

わんちゃんと飼い主さんは触れ合っている状態になります。

もちろん、飼い主さんの表情や雰囲気でも伝わることはありますが、

触れ合っている部分を通して伝わることって結構あるんですよ。


だから、


「はぁ・・・面倒くさいな」とか

「全然良くならないな」とか

マイナスな気持ちの状態でリハビリをすると、

わんちゃんにもそのマイナスは伝わり、

テンションが下がってしまうんです。



逆に、

飼い主さんが

「さぁ今日も頑張ろうね」とか

「今日も楽しい時間の始まりだね」とか

プラスな気持ちでリハビリすると、

わんちゃんにもその気持ちが伝わり、

おやつや言葉を使わなくても、テンションが上がるんです。



だから、

飼い主さんは気持ちに余裕がなければならないし、

リハビリをするときは

特に時間にも心にもゆとりがあるときでなければならないのです。

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お互いが

リハビリをすることを

一緒に何かをすることを

幸せなひとときだと思える


同じ目標を持つこと

それに一緒に向かっていくことを

楽しいと思える


それがリハビリには必要なものだと思います。



私は、そのお手伝いができるといいなと思ってます。