金曜日って１週間のうちで一番外来がゆっくりな日なのですが、
今日は何だかハードで、オペも５つありました
我ながら、よく頑張ったと思いますアラフォー獣医師 浜崎菜央です。
朝から外来ラッシュだったことに加え、
飛び込みオペがいくつかあり、
気がついたら、予定していたオペ３つにプラスで５つとなっておりました
私の病院でも、よく言われるのですが、
「あら、お昼休み、えらい長いのね・・・休みすぎじゃない？」
「昼休みあるんだ・・・結構長いんだね」
「午後の診察ってこんな遅くからスタートなの？」
などなど。
うちの病院は、１２時から１６時半までは昼休み。
うちに限らず、たいていの動物病院の昼休みは、結構長く設けてあるはず。
なぜか
その間に、オペをしているんです
うちは、１２時に診察が終わったら、
準備をして、オペ開始であります
オペがひと段落した後で、昼食をとる。
だから、オペが入っていないときは、１２時から食事をとることもあるのですが、
オペが入っているときは、オペが終わり次第なので、
食事をとるタイミングがバラバラになっちゃうんです。
なんとまぁ、不規則
もうこの仕事についてから、この生活が定着しております
長時間かかるようなオペが重なったりすると、
午後の診察にかかることもあるんです。
スタッフはかわりばんこに食事をとってもらうようにお願いして、
私だけオペを続行することも・・・
そういうときは、午後の診察にそのまま突入し、
午後の診察の合間に昼ご飯を食べることも・・・
夕方６時くらいに、昼ご飯ってこともあります
先日も、夕方コンビニに食べ物調達に行ったら、
「お、今日は長期戦になるのですか？」
と聞かれ、
「あ、いやいや、これ、昼ご飯なんです食べる暇がなかったから～」
とやりとりしたっけ
先生がたくさんいるところであれば、
オペ担当、診察担当で分担できるのでしょうが、
個人病院であれば、だいたいこういう現象が起きてしまうのです。
動物病院の仕組みを知らない人からしたら、
昼休み長時間とって、遊んでるのか～？と思われがちなのですが、
実際は、午前の診察が終わってからも働いているのであります
（え？先生、手術できるの？と聞かれることがありますが、できますよ！獣医ですから。）
この仕組みについてお伝えしていても、
残念ながら１２時以降に診察に来る方もいらっしゃいます
手術をしていなければラッキーなことに診察を受けられるのですが、
手術中に遭遇してしまうと、出直すはめに・・・
そして、
昼休みに診察してもらえないと困る
と駄々をこねられることもあります。
わたしたちもやることがいっぱいある中で動いているので、
正直こういうワガママに付き合うことって限度があるんですよね。
もちろん、実際、一刻も争うような緊急の場合であれば、
オペ待ちの子を置いて、先に診察をしなければならない
と判断し、診察優先しますが、
だいたいこういうワガママを言うケースって、
何日も前から調子が悪い
と言われることが多いんですよね💦
そういう人に限って、
自分のうちの子がオペ予定で、別な急患を先にしてしまったら、
うちの子のオペを先にしてくださいよ
とこれまた無理なことを言っちゃうんですよね。
私は今日予定外のオペも加わり、全部で５件のオペを昼休み時間内にこなしたわけですが、
もちろん、ちゃんと丁寧に１件１件こなしました
予定外のオペに対してもやむを得ないと思って対応しています。
予定外が起きて、オペが必要になるケースも多くあるから。
でも、５件を昼休み時間内に終わらせるために、
頭をフル回転させ、
どうやったら効率良くこなせるか考えて行動していました。
私一人ではなく、スタッフにも手伝ってもらってオペは成立するわけで、
みんながともにスムーズにこなせるようにと思って考えて行動しなきゃいけないから。
うちに来る飼い主さん、わんちゃんねこちゃんたちに
変わらずみんなに愛情を注ぐために必要な時間をそれぞれとるように
ドタバタしているときでも、１件１件余裕をもって対応するように心がけています。
それと同時に、
わたしたちにも気持ちの切り替えをする時間、
ゆとりの時間を作らなければ、
心に余裕が持てず、精一杯の愛情を注ぐことができなくなるとも思っています。
だから、できることなら、
緊急時以外は、オペの時間、昼休み時間確保として、時間をわきまえてほしいな
と願っています。
これはうちに限らず、どこの動物病院でも・・・
夜中に、
食欲が落ちているから診て欲しい
と初めましての方から連絡が来たことがありました。
いつから調子が悪いのですか？
と尋ねると、
もう数ヶ月こんな調子だ
と言われ、
それなら明日朝イチにでも診せていただければ・・・
と答えると、
けちょんけちょんに怒鳴られたことがありました💦
私からしたら、数ヶ月もその状態で放置していて、
夜中思い立って電話してきた理由が理解できなかったから。
ず～っとその状態なのに、緊急なのか？
夜中に診なければいけない状態なのだろうか？
となり、伝えたのですが、
結局、
緊急かどうかは俺が決める
お前が決めんな
と怒鳴られてしまい、
二度とお前の病院にはいかない
最低だな
とガチャンと電話を切られたことがありました。
いろんな理由があるのだと思います。
でも、わたしたち獣医師も人間。
２４時間対応はできません。
どこかで線引きしなければ・・・
昼休みは対応一切しません
としている動物病院もあると思います。
その裏には、心無い飼い主さんの言動によって、
自分の気持ちの余裕をかき乱されたくない、失いたくない
という先生のポリシーが隠れているのかもしれない
と私は思っています。
だから、飼い主さんは、時間外の対応をしていない病院を攻撃する前に、
自分の言動はまずくないかな？周りの飼い主さんの言動はまずくないかな？
と一度思い返していただきたい
と思います。
意外に無茶苦茶なことを言われることで振り回された経験をした先生たちが
心が折れそうになってしまって、時間外対応をやめてしまっていることが多いと思います。
マナーある行動をとっていただくことで、
時間外対応をしてあげたいと思う先生たちが増えると思うし、
本当は先生たちもしっかりケアしてあげたいと思っているはずだから。