毛の長い子、気をつけてねん | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
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毛が長いって大変ね・・・
今日の暑さで、まとわりつく長い髪に嫌気がさしました。
アラフォー獣医師 浜崎菜央です。



私がもっているもの・・・


成人式のときにつけるファーではありません。

コレね



私がもっているものを、机の上にのっけて撮ったものがコレ


(ボールペンと並べてみたよ!大きさわかるかしら?)



なんだかわかります???



実は、毛が長い猫ちゃんにできていた毛玉なんです


持ち主さんは、こ~んなかんじの猫ちゃんね




この毛玉のお話は、ねこちゃんだけでなく、わんちゃんでもあるお話です。


ねこちゃんの場合は、毛が抜け変わるので、

換毛期と呼ばれる春先(4~6月)秋口(9~10月)

このような大きな毛玉ができることが多いんです。



古い毛と新しく生えてきた毛が二重に生えて、

汚れや皮脂などによって、お互いが絡まり、毛玉になってしまうんです。




わんちゃんの場合はちょっと違うんです。



カットが必要な犬種


例えば、トイプードルやシーズー、ヨークシャテリアなどなどは

このような現象が起こるんです。



この子たちは、毛が抜け変わるということはないのですが、

その代わり、どんどん毛が伸び続けるんです。

伸びた毛に汚れや皮脂がくっつき、それが接着剤のような役割をして、

周りの毛と合体していっちゃうんです。


結果、毛玉になってしまうんです。




ねこちゃんでもわんちゃんでも、
大きな毛玉は気をつけて




大きな毛玉は、皮膚ギリギリのところでできています。

だから、通気が悪くなってしまい、フケができる原因になるんです。


そして・・・

毛どうしが引っ張り合うので、皮膚が引っ張られてしまい、

突っ張った状態に。


あんまりひどい毛玉だと呼吸もしづらくなると言われています。


さらに・・・


この毛玉が気になり、飼い主さんが処理しようとハサミでカットするのですが、

さきほどお伝えしたように、皮膚ギリギリまで毛玉ができているので、

ハサミで切ろうとすると、皮膚まで切ってしまうことがあるんです。


よくこれが起きて、飼い主さんが大慌てして、病院に来院されます



大きな毛玉ができたときは、

無理をせず、病院やトリミングショップでGOですよ


いや~
しかし、今日の毛玉も大物でした。


私はこの毛玉をバリカンでカットする瞬間を

いつも羊の丸刈りに思えてしまいます笑


でも、丸刈りした綺麗な皮膚からは、新しい綺麗な毛が生えてくるから・・・


逆に、丸刈りにしないで、毛玉をほぐしていくとなると、

それはそれは、皮膚をあちこちから引っ張られて、

本人は痛くて仕方がないと思います。



ものすごい毛玉ができたときは、

思い切って丸刈りしてあげるということも

思いやりだと思います