命と向き合うこと…
特に、我が子の命と向き合うことは本当につらいことです。
長いこと闘病生活があってもですが、
突然生死をさまようこととなると余計につらいですね。
心構えがないから。
そして、状況も、先のことも、一般の飼い主さん以上に理解しているので、余計つらいですね。
獣医師である前に、1人の愛犬家、いやいや人並み以上の愛犬家であるアラフォー獣医師 浜崎菜央です。
このときはまだ穏やかそうだけど(実際は呼吸が乱れてました…)、この直後大変なことに。
この1週間とても壮絶で、
どうやって過ごしてきたか分からないほど。
そうなることがわかっていたから、
しばらくお休みしますとお伝えしたものの、
予想以上に壮絶でした。
とりあえず、調子悪いときは睡眠は1時間10分単位とかだった。
穏やかになったタイミングで、ダーリンと交代で仮眠したり、お風呂に入ったりしてたっけ??
仕事はいつも通りこなしてきました。
職場に一緒に連れて行って、昼休みはずっとみてあげてました。
家ではきつそうなときはずーっとつきっきり。
もがき苦しんで暴れて呼吸が荒くて見てるのも辛い時もあれば、
(これが本当に見れないくらいひどかった)
穏やかに気持ちよさそうに寝てる時も。
苦しんでいるときも、
明日になったら元気になってるよ!
がんばろう!
今もがんばってるけど、もうちょっとだけがんばろう!
って声かけてきました。
一喜一憂しながら1週間たちましたが、
また危篤の状態になりました。
末っ子の病気は、
免疫介在性溶血性貧血という病気。
しかも、まれにみる劇症型のもの。
他の子たちの10倍以上のスピードで貧血が進んでいくので、治療が追いつかないんです。
輸血をしたり…
(輸血の意味って薬が効くまでの時間稼ぎのようなものなの)
免疫系の治療をあれこれしたり…
薬が効くのに1週間くらいは必要なのに、
10倍以上のスピードで悪くなるから、
時間が足りないんです。
おまけに、
血栓症をおこしたり、
膵炎を併発したり、
本当に本当にきついことのオンパレードで。
あの小さい体で、
生きようと必死に戦っている姿をみて、
がんばれ!と声かけるしかできず、
つらかったぁ…
たっくさんの人に支えてもらって、
この1週間過ごしてきました。
大学の先生に助言をもらったり、
(地元の大学と卒業した大学の先生方)
前の職場の院長に相談したり、
メディカルアロマの分野からのアプローチの仕方を先生から聞いたり、
ツボなど東洋医学からのアプローチの仕方を先生から聞いたり、
薬膳のアプローチの仕方やレシピを先生から聞いたり、
その他、尊敬する先生に藁をもすがる思いで相談し、助言をもらったり、
ヒーリングをしてもらったり、
お友達が遠隔でレイキヒーリングしてくれたり、
本当に本当にいーっぱいのチカラをもらいました。
そして、
心配して声をかけてくださった方もたっくさん。
本当に、ありがとうございます。
みなさんにいいご報告ができるまで、
状態が安定するまで、
と思い、戦ってきていました。
うちで未熟児で産まれて、
なかなか最初の頃は心配した子。
私にべったりで、ノー天気で笑顔の絶えない彼。
けなげに私の顔を見ると
具合が悪くてもしっぽをふってくれました。
きつくても、追っかけようと身体を起こして、フラフラしながらきてくれたり…
何にもできず歯がゆくて涙してると、
起き上がって、涙をなめてぬぐってくれることも。
なんてけなげな子なんだとその姿を見て、たくさんの彼の愛情を感じ、苦しくなることもいっぱいありました。
彼が生きようとしてるのだから、
精一杯できることをして応援したい。
ずーっとそう思ってきました。
けど、それもこれも私のエゴなのかもしれないなと思い、
今日は彼を見ながら、いろんなことを考えて過ごしていました。
いろーんなことを考えて、
看取る心の整理がつき、やっと書けました。
心のどこかで、
奇跡よおきれ!と願っている自分もいますが…
最期まで一緒に戦います。
わたしのこと、末っ子のことを心配してくださった方たちに、心から感謝しております。