「さんかく」
千早茜


読み進めながら
何度もゴクリと喉がなる
そんな本に今まで出会ったことがあるか

食への執着心と
人の気持ちの危うさ
グロテスクなまでの生々しさ
そこにさらに温度と湿度が絡み合う
これぞ千早茜の真骨頂
お見事でした




 話せば、色がつく。話すほど、そのことについて考える時間ができる。時間をかければ、特別になっていく。