一年ぶり2度目の
ぴあアリーナMM

この日は
宮本浩次 五周年記念 birthday concert GO!

今回は辞めておこうかと思ったけれど
近い、近いのに、、近いなら、、近いから!
その前に当たるかどうかわからんし
最近のチケット抽選の倍率の高さは
鰻登りのようだし
もし当たったら行こっ
くらいの軽い気持ちでチケットを申し込んだ
そうじゃないと抽選に外れたら落ち込むもん

でも、うっすら当たる感触はあった
外れてもいいと思ったら当たるのだ
当たれー!と念じると外れる
自分の感覚の裏をかく作戦

直感は当たり
チケットがご用意された
どうしよ
→行くに決まってるけど

宮本さんのお誕生日を祝いにいくのが
ここ数年、恒例になってきた

ぴあアリーナMMは好きな会場
近づくほどに人の波が厚くなる
逸る心と抑えられる歩調

前回とほぼ同じ客席の配置


私もほぼ前回と変わらない席 

ここに来れただけラッキーなのだけど

いつかは神席と呼ばれるところに導かれるのか

そこがどんな景色でどんな気持ちになるのか興味はある


スッと息を吸い込み会場に一歩踏み込む

会場内はうっすら煙っていた
今日は梅雨入り前だというのに
真夏のような暑さと湿気だった
この煙は、、スモークを使った演出があるのだな
ワクワク

アリーナ座席間が広くドリンクホルダーもある
左右どちらを使うか悩むけど助かる
会場で売ってるドリンクなら持ち込みオッケー(フードも)
ビール飲みながらゆっくり見ていいんだ
きっと1曲目から座ってられないだろうけど

あと15分
あと10分
始まる前の高揚感が会場全体を包む

始まって欲しいけれど始まって欲しくない
終わりに向かってほしくない
いつも不思議なジレンマに陥る
でも始まる!
開演!

、、、終わった




何もかもが毎年更新されていく
毎回思う、過去イチ!(今までで一番イイ!)

緩急ある構成に心揺さぶられる

カバー曲あり、ソロあり、エレカシあり
盛りだくさんの構成は最高だった

エレファントカシマシの曲でガラッと顔が変わり
赤いライトに照らされ絶叫する姿
怖いけれどこれが見たかった!
こっちも目を見開いて見る
瞬きを忘れる
度肝を抜かれるカッコ良さ!
かと思えばアイドル歌手のように
笑顔で舞台を駆け回り
会場の隅々にまで視線と気を配る
サービス精神旺盛で誠実で必死でカッコ良い

みんなを喜ばそうとたくさん考えてくれたのがわかる
趣向を凝らした内容に満足度の高いステージだった

宮本浩次バンドといわれる
エレファントカシマシとは違うバンド編成も
安心できるメンバーが揃っていて安心と安定
新鮮なアレンジが聞けたり
ギター1本の弾き語りに比べて
宮本さんも歌に専念できたり
曲と曲の間のMCをピアノが引き受けてくれたり
ドラムが次に促してくれたりするのがいい
こちらの緊張感も少し軽減する
音の厚みに体を預け爆発的に踊れたりもする

10歳の頃の宮本少年と58歳になった宮本さんが
デュエットするという
時空を超えるような
びっくりするようなこともあったけれど
何より私の涙腺が崩壊したのは
終盤の「俺たちの明日」の時だった

私の2列前に大きな男性二人組がいて
視界があまり良くなかった
前列はおそらくお孫さんに連れられてきた
小柄な高齢の女性だった
ソロの宮本さんは
昭和のカバー曲をリリースしてから
70代80代にもファンを増やしている
おそらく80代と思われるその女性も
「異邦人」の時は
肘おきに片手をつきながらひっそり立ち上がっていた
それ以外はほぼ座ったままだった
私の母が生きていたら80歳
カバー曲がいっぱいの宮本さんのコンサート
"ロマンスの夜"に連れてったら喜んだだろうなぁと
その小さな背中を見ながら思っていた

「俺たちの明日」は人生の応援歌
いつ聞いても元気が出る
花道の先端に
ギターとベースの2人を引き連れて出てきた宮本さんが
そのまま花道を降りたようで
客席が騒いでいる
どうせ花道周りで暴れているのだろうと
ステージに戻ってくるのを待っていた
(花道も進化していて
降りたり登ったりする宮本さんのために
今回は階段がついていた)

人の歓声がだんだん近づいてくる

どしたどした?
歌は普通に歌ってはるけど?本人どこいった?

えー?!
宮本さんが客席通路を歌いながら練り歩いている!
こちらに向かっている!
近づいて来る!くるくる!

ほんの3列前にいる!

その時、お孫さんに肩を叩かれた高齢女性が
スクっと立ち上がり両手を振り上げた
手先はグーで猫の手にゃん
曲に合わせてノリだした

すごい瞬間を見てしまった
宮本さんのエネルギーが届いた瞬間だった

感電したかのように
立ち上がり両手を振り上げる女性  
小さな女性から湯気のように立ち昇るエネルギーが
見えた気がした

人が人を元気にする
音楽にはその力がある

よく来たね
来てよかったね

宮本さんとその女性に
ドーンと背中を押されたのは私
涙はなかなか止まらなかった

全曲を通して
自分とみんなを鼓舞し続ける姿に泣けてくる

みんなの存在とその人生を全力で肯定し
鼓舞し続けるその姿は神々しくみえた

髭面で髪振り乱し
華奢なその体から迸る熱い想いは
暑苦しくガムシャラで一生懸命

普通ならカッコ悪いような
何もかも曝け出す姿が
めちゃくちゃカッコいい

まだまだ進化が止まらない
これからも目が離せない




宮本浩次 五周年記念 birthday concert GO!
2024.06.12 ぴあアリーナMM 

セットリスト

第一部
1.Woman "Wの悲劇"より
2.rain-愛だけを信じて-
3.悲しみの果て
4.夜明けのうた
5.獣ゆく細道
6.異邦人
7.going my way

⚪︎NHKみんなのうたコーナー
8.初めての僕デス
9.passion
10.風と共に

11.sha・la・la・la
12.風に吹かれて
13.今宵の月のように

第二部
14.解き放て,我らが新時代
15.おかみさん
16.ガストロンジャー
17.OH YEAH!(ココロに花を)
18.この道の先で
19.P.S. I love you
20.あなたのやさしさをオレは何にたとえよう
21.俺たちの明日
22.昇る太陽
23.ハレルヤ

アンコール
24.冬の花


桜木町の夜は美しかった





今日もありがとう

いつもありがとう



⭐︎追記⭐︎


あの歌もこの歌もよかったのだけれど

1ヶ月以上たってもいまだに脳内でぐるぐる回ってるのは


こんな歌詞


傷つくことを恐れて

立ち止まったり逡巡したり

風よ どうか私に 相応しい光は導いてくれ

新しい私に出会う旅へ

ああ 行き先は自由 胸には勇気を抱きしめて

行こうチケットなんかいらない

行き先は自由

私の未来に幸多かれ


「風と共に」より


色々なことがあったけれど

みんなが自由に飛び回っていますように