由比ヶ浜をベースビーチとしているshellsluna さんの
ビーチコーミングに参加した

ビーチコーミング:
「ビーチコーミングとは、海岸や浜辺に打ち上げられた漂着物を収集すること。直訳すると、海岸や砂浜(beach)を櫛(くし)でとく(combing)という意味になり、ビーチコーミングをする人をビーチコーマーと言います。ビーチコーマーにとって、漂着物は波が運んできてくれた贈り物!どんな物を拾うかはあなた次第。」

私がイトカケにハマるきっかけをくれた
shellslunaさんの企画
この方のSNS投稿で
いろんな貝殻の名前を学ばせもらってきた

イトカケ探しの秘伝を聞かせてもらえるかも?!

爆弾抱えた腰が心配ではありましたが
行くと決意!
今まで独学で編み出したビーチコーミングの
答え合わせするような気持ちで参加
独学なので目から鱗なことがあるかもしれない

お天気が心配な日曜日の朝
集合場所は由比ヶ浜のさくら貝の石碑前←新しくこんな石碑ができてるのも知らなかった
午後から雨になりそうだったので1時間早めて9時集合
貝殻を愛する4名が集結

貝殻先生←企画者、shellsluna さん、横浜から
Mさん←ベテラン参加者、イトカケ好き、江ノ島から
Oさん←初参加者、ナミマガシワ好き、目黒から
me←私,初参加、イトカケ好き、お近く
年齢層は、おそらくわたしが一番若いとみた←あくまで予想

"結論
皆さんの貝殻愛に触れさせてもらい
なんとも幸せな気持ちになりました
好きなものに触れてると皆んないい顔するー!"

貝殻マニア,貝殻博士,貝殻ラバー、←なんて言っていいのかわからないけれど全部褒めてます

とにかく貝の魅力を知って欲しい♡というのが
ひしひしと伝わってきました

午前中の3時間は由比ヶ浜を端から端まで練り歩き
ひたすらお目当ての貝を探して拾う時間
綺麗な貝ならなんでも拾う方もいれば
念入りに選んで好みのものを拾う人もいる
貝殻先生はなんでも拾う←この理由は後からわかる
私は自称ミニマリスト
厳選して拾います
滅多なものに手は出しません

皆さん揃って
砂を落とすのに便利な
ザルやピンセットを準備してきています
聞いていたけれど、
私は自称ナチュラリスト、そう素手派
便利なモノに頼らず素手で勝負してきました
しかーし、手や指に砂が付かないピンセット
確かに便利
揺らぐナチュラリスト

ザルとボールがセットになった100均グッズは
そのプラスチックの見た目と環境に配慮して 
買わない!を選択してきたけれど
買う気持ちも分かる、でも買わないぞ

いつのまにか
「⚪︎手に握れる分だけ拾う←欲張って拾いすぎない
⚪︎細かい貝は大きな貝をお皿にする
⚪︎ピンセットは使わないけど
落ちている木の棒や細い角貝などで
砂をほじったり貝を掬うのはあり
⚪︎何が落ちてるかわからないから
ポケットにビニール袋を一枚だけ忍ばせるのはあり」
というマイルールが出来上がっていたのを知る

由比ヶ浜で時折り見かける
ピンセットとザルを手にしたビーチコーマーをみては
"この人は本気だな"とマジなビーチコーマーを
横目で見て逃げていた

その本気(マジ)の人たちに囲まれた

何を見つけても拾っても
貝殻先生はその名前や生態を教えてくれる
知らない貝なんてありませーんって顔してる
「えー!すごい!そんな名前だったんだ!」
というものの、3歩歩けば忘れてしまう
手は塞がっているからメモれない

ベテランイトカケ好きがいる
仲間だけどライバル?
お互いイトカケは見つけたい気持ちが奥底にある
砂浜を見つめる目が真剣になる

でも,寒い
私は早々に"もう帰りたい"と思うくらい
寒さに挫けそうになっていた

付かず離れずの距離で
それぞれ貝殻を探しながら
じわじわ由比ヶ浜を西へ移動する
潮の満ち引きでできる貝溜まりが見当たらない
今日はイトカケは無理かなぁと諦めて
いつも探す波打ち際でなく浜の上の方へ上がる
寒い,腰痛い、、と、
うつむき加減で砂浜を見つめていると
お!イトカケちゃんあったーーー!!
ひとつ見つけたら、もう大満足←帰りたい

それでも皆さんとゆるゆる西へと移動していく
みんなは何を拾っているの?
ハマグリの大中小、変わった赤いの、
どんどんザルに入れている
油断すると「ハイ!」とつまんだ貝を手渡される
これ以上増えたら困る私は、
貝殻入れをそっとカバンにしまった

長谷の方へ行くと
ワカメがたくさん打ち上がっている
Oさんが「これ食べられるのかな?」と呟く
すかさず、
「美味しいですよ。乾燥させたら1年は持ちますよ。
この辺りの人は一年分取りますよ」
とおススメする
なんせ私は今年はもう3回ワカメ漁を終えている
小ぶりで綺麗なワカメを見繕ってあげる
持って帰るのが大変ですか?と聞くと、
Oさんはビニール袋があるから大丈夫!
と喜んで詰め込んだ
茹でる時の色の変化の楽しさを力説してしまった

長谷まできてUターン
ここからまた滑川まで戻るのだな
ゴールが見えて足取りが軽くなる私
貝が開けた穴のある石を教えてもらったり
ヒバリガイ、クジャクガイ、綺麗な名前!
シラタマガイ、美味しそう!
バカほどあったからバカガイ、かわいそう!
貝にまつわるお話たくさん聞きながらの
ビーチコーミングは楽しくて贅沢

お天気が良くて寒くなかったら最高だな

ランチはタイ村でタイ料理、やったーーー!
室内に入れた安堵感、あーーあったまる
辛いガパオを食べて
食後に甘いタイミルクティーで
内側からホッと温まった
貝殻先生は寒さなんてへっちゃらの
ライチスムージー!!これはかなりの強者だ

ここからさらに深いお話やQ&Aが始まった
日本が,鎌倉が、
どれだけ恵まれた貝殻環境なのか初めて知った
貝殻先生は由比ヶ浜をホームビーチとして20年以上
ここの貝殻の変遷を採集して記録している
ピーク時は600種類の貝殻があった由比ヶ浜
今年は300種類を目標にしているそう
豊かな島国、日本

す、す、スゴすぎる
細かい記録すぎる
気が遠くなる


さらにお土産タイムー!
前日の連絡の中に
こんなメッセージが届いていた
「鎌倉産の貝類リスト×6枚。
ラベル用×19枚
標本商収納用Box
参考の貝類30種以上
以上が基本。

ギフトで各地で見つかった貝類。

その他のペットボトル利用の
サスティナブルなパーツ。など。

リクエスト。
イトカケの分類について。
貝類のクリーニングについて。
(他の参加者からのご希望)
硝子浮き玉は、ジャンケン✊で
ギフトにしょうかと。」

なんのこっちゃ?!と思っていたら
初参加の方へのお土産リストだった

お土産多すぎる
価値もわからない私がもらっていいものか、、
ちゃっかり硝子の浮き玉もらっちゃった

箱を開けると

なんと現物入りのラベル付き貝殻

現物だけでも、ラベルだけでもわからないから

これはすごい、しかも60種類くらいある

これが丁寧に仕分けされ

クリアケースに入れて初参加者に手渡される

"スターターキット"

この細かい作業、手間暇を考えるとオノノク


そう、貝殻先生はこのキット作成のために

万遍なく色々な貝を拾うのであった

貝殻を好きになって欲しい愛に溢れている


硝子の浮き玉、海外からやってきた珍しい貝殻

うすーーいマドガイはフィリピンから

黄色い巻貝はカリフォルニアからやってきた

リストは20枚くらいある

やっぱり文字だけでは何もわからない

このひとますに沢山の情報が詰まっているのに

読み取れない笑い泣き


ふぅーー奥が深すぎて

情報量が多すぎて頭がパンクしそう



一夜明けて浮き玉を眺めてニヤける←昨夜はすぐ寝た


そうそう、イトカケ探しの秘訣は

私の自力で編み出した方法で

なかなかいい線いってるそうですニヤリドヤ


素手で、潮の満ち引き、月の満ち欠けを読み

時間に関係なく海に出かけるこの暮らしが 

できているって本当にありがたいこと

神様ありがとう

この恵みを精一杯味わいます


私の野生の勘、生きる知恵、まだまだ大丈夫ニヤリ


はぁーーーマニアっていいですね

夢中になるって素晴らしい

熱量がハンパない

寒かったけど、胸は熱くなりました


なんのためにやってるんだろう?なんて

すこーし、ほんのすこーし警戒したけれど

貝殻と海への愛に触れさせていただきました


大きなイトカケで62mm


この量は、私が10年かけても届かない気がする


ありがとう

ありがとう