LINEが来た
2年ぶりの人からだった

なんだろう?
、、思い当たることがない

すぐに開けるのを躊躇した

少し時間を置いてから
心してメッセージを開いた





そこには
感謝の言葉が並んでいた



意外で驚いた
胸を撫でおろした

彼女と出会ったのは
4年ほど前だろうか
結婚してまだ1年ほど
そろそろ子供が欲しいと言っていた
初対面でも物おじしない小柄な彼女
頑張ろうとしているのがわかった
なにかお手伝いしたいと思った

1年くらい関わったのだけれど
彼女は妊娠、出産で育児期間に突入
私もその一年後に
デュアルライフと言いながら
鎌倉に根を張ることになり
疎遠になってしまった

その後、2人目を出産し
マイホームを構えて奮闘している姿を
SNSで微笑ましく見ていた


縁というのは不思議なもので

人生のスクランブル交差点で
すれ違るくらいの縁

しばらく歩みを共にする縁

途中の別れ道で
別々の道を選ぶ縁

別れては戻り
行きつ戻りつする縁

振り返ってみると
人との出会いとご縁は様々



彼女からのメッセージは

"あの時たくさんの学びを
ありがとうございました
今になってそれがストンと入ってきて
とてもよくわかります"

というものだった

その後第二子を産み、
子育て、家族の病気、
流行り病での働き方変化、
パートナーとの関係を通して
自分自身の自立、
経済力の付け方を模索している様子


覚えていてくれたんだ!と返事をすると

"忘れたことはありません"と返してくれた






その後、2.3日経って
自分がウキウキニヤニヤしてるのに気づいた

あれ?なんだこれ?
私、嬉しいんだーーーーー!←いつも遅い
(怒りも喜びもじわじわくるタイプ
2.3日後に悔し泣きしてることもある)


何でこんなに嬉しいのか?


「私の言葉が届いてた」


私の言葉は届かない
そう思っていた

小学生の頃の騒がしいクラス会
勇気を振り絞って「静かにしてー!」
と叫んでもちっとも静かにならなかった

大人になってからも
私が教えた裏技を、
数日後、堂々と私に教えてくれる人がいた
「え?それこないだ私が教えなかった?」
キョトンとしていた

そんな細々とした
どうでもいいようなことが積み重なり

伝えても伝えても伝わらない
それが私の言葉と思っていた

通らない声の質?
影響力のないメッセージ性??
勝手にそんな解釈で
伝えることをやめてしまった


大人数より少人数、
話すというより聞いて、合いの手を入れる
話のメインではなくクッションになる

自分をそう位置付けておとなしくしていた
その役割もとても大切だと理解していた


それを
隙あり!のごとく
見事にひっくり返してくれたのが
一通の久しぶりのメッセージだった


覚えていてくれることが
こんなに嬉しいなんて! 

小躍りしたいくらい嬉しかった

私の言葉なのか
私の存在なのか
どっちでもいい

わたしの喜びのツボは
こんな些細なことだったんだ

わたしにとっては
些細ではない
とても大きな重要なことなのだ

自分の喜びのツボが
明らかになった瞬間だった

ありがとうと言われたい
あの時あなたがいてくれたからと言われたい

満たされたーー


100人、1000人に伝わらなくても
1人、2人、3人、
目の前の人の役に立ちたい


伝え続けていこう

そう思える出来事だった





袖振りあうも多生の縁


今日もありがとう

いつもありがとう