2019.9.15

いつか元気に
これを読み返す日が来ると信じて、
ブログで記録を残すことにしました。


※「乳がん」については
テーマ別で絞り込んで頂くと
読みやすいかと思います。

取材をお受けして
記事になりました。→DANRO

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2019.9.11ひらめき電球


横浜に来た目的
それは…


「セルポートクリニック横浜」
乳房再建説明会!!


自家組織による筋皮弁法、
インプラント法
そして…
自分の脂肪幹細胞を使ったCAL法!!!!



CALについては
すごく興味があったので

直接、先生からお話が聞け
説明が分かりやすく
質問なども聞いて下さり

思い切って!
大阪から来て良かったですニコニコ



CALによる乳房再建法の
詳細は…
「セルポートクリニック横浜」の
Webサイトを参照して下さい。




それともう一つ!!
説明会に来て良かった事は…

今混乱を招いている
アラガン社の
インプラント リコール問題!

この事についても詳しく伺えた。



注意注意注意注意注意注意注意
説明を受けて
個人が理解した内容なので
正しくない部分もあるかと思います。
注意注意注意注意注意注意注意




先日(9/8)「with you 関西」の
講演会を聞いて
少しまとめています。




アラガン社
テクスチャードタイプの
(表面がザラザラしているタイプ)
シリコン・インプラント


「ブレスト・インプラント関連
未分化大細胞型リンパ腫BIA-ALCL」


日本でも一例の報告があり
自主回収、販売停止となった。


テクスチャード・インプラントと共に
アラガン社のティッシュ・エクスパンダーも
自主回収、販売停止となる。



今日の
セルポートクリニックの
院長先生によると…

従来のインプラントは
表面がツルツルだったそう。

やはり異物なので
胸に挿入後は皮膚の下で
少し動いたり、回転したりする。

その為、インプラントは
どの様に回転しても
どんな形にもなる様に
フニャフニャで凄く柔らかい物だった。



だけどその後…
アラガン社が開発した
テクスチャード・タイプの
インプラントは

表面がザラザラとしていて
挿入後の回転を防ぐ事ができ

その為、
入れたままの状態で固定できるので
インプラントの形状も
しずく型の物ができたりして
より本物に近い形が可能になった。



そして更に
これまでの、表面がツルツルな
スムース・タイプのデメリット…

◎破損しやすい
◎破損時に中のシリコンゲルが
漏出しやすい

これを、改善するため
これまでより少し固めでしっかりしていて
中のシリコンが漏出しにくい様な
インプラントになったそう。



だけどこの、ザラザラした
テクスチャードタイプの
インプラントについて

今、問題になっているのが


「ブレスト・インプラント関連
未分化大細胞型リンパ腫BIA-ALCL」


この発症の原因となる可能性があると
言われているそう。


この表面のザラザラが
皮膚や組織との摩擦を生み
それが長時間にわたると
リンパ腫の原因になるのでは…

その可能性が指摘されている。


その為、アラガン社は
同じ様に表面がザラザラとした
ティッシュ・エキスパンダーも
同様に自主回収・製造中止した。



まず…鉛筆
「シリコン・インプラント」について


インプラントによる再建で
日本では、殆どの場合

保険適用となる、このアラガン社の
ティッシュ・エキスパンダー
テクスチャード・インプラントを
使用していたので

突然の製造中止に
動揺し混乱が起こっている。



そして、今言われているのは

以前使われていた
アラガン社の
スムースタイプ(ラウンド型)の
表面がツルツルのインプラント

これが再度販売され
使用できる様になるとのこと。
こちらも保険適用でOK。


これは、先程言ったように
表面がツルツルとしているので

挿入後は、少し動いたり
回転する可能性がある。

その為、しずく型にはできず
とても柔らかくフニャフニャの状態。

だから、立っている状態だと
中のシリコンゲルが下方向に動き
そうすると上側のゲルが少なくなって、
表面にシワができ

時にはそのシリコンのシワが
表からも見えてしまう事があるそう。

これは残っている皮下脂肪の量にも
よるそうだが…



これまでの
テクスチャードタイプと比較すると
こちらのスムースタイプは

欠点としては…


◎被膜拘縮となる可能性が高い。
◎ラウンド型のためお椀型の乳房になる。
◎破損率が高くなる。(10年で35%)
◎中のシリコンゲルが柔らかく、
破損時に漏出しやすい。

それと
◎リップリング…
立っている状態だと、上部に
シリコンのシワが浮き出る事がある。



来月下旬頃から生産が追い付き
使用可能となるそうだが…


アラガン社の
スムースタイプ(ラウンド型)の
シリコン・インプラント

こちらにすぐ
飛びついてしまうのは…
やはり不安な部分もあると思う。




ちなみに…
保険適用ではないが
アラガン社の様に、表面が
少しザラザラしたタイプの
シリコン・インプラントもあるそう。

「モティバ社」の
シリコン・インプラント。



こちらは保険適用ではないが
アラガン社のインプラントが
手に入らない今の状況でも

これまでのアラガン社の
テクスチャードタイプと
似た形状のものを挿入できる。



だけどこちらも
表面がザラザラタイプなので…

「ブレスト・インプラント関連
未分化大細胞型リンパ腫BIA-ALCL」


が、発症しない!とは
言い切れない部分もありそうだけど

今のところは使用可能とのこと。





次に…鉛筆
今使用できる
「ティッシュ・エキスパンダー」について


これまで使用していた
アラガン社のティッシュ・エキスパンダーは
リコールのためもう使えない。


それ以前に使われていた
「PMT社(米)」「コーケン社」の
ラウンド型のエキスパンダーなら
保険適用で使用可能とのこと。


ただし、
こちらのエキスパンダーは
ラウンド型(お椀型)のため

アラガン社のしずく型の
エキスパンダーと比べて
挿入時に違和感が出やすいそう。



更に…
「アラガン社」のエキスパンダーは
生理食塩水を注入するポートは
一緒に体内に挿入してしまうが

「PMT社」や「コーケン社」の
エキスパンダーは
ポートが体外に出ている状態だそう。

そのため、
感染症の可能性が上がってしまう。



ティッシュ・エキスパンダーについても
今後はどの様な流れになっていくのか
とても気にかかる。





セルポートクリニックの院長によると

今は情報が錯綜していて
正確には把握できない状態。


とにかく

まだ、迷いがあったり不安な方は
もうしばらく事態をよく見て
自分にベストなチョイスをした方が良い。
…と、仰っていた。



ティッシュ・エキスパンダーは
実際のところ
特にトラブルがなければ
2年くらいは入れていても問題ないそう。




来月10月、11月は
乳房再建の学会があるし

もしかしたら
新しい情報が出るかも知れない。
新しい会社が出てくるかも知れない。



どんなチョイスにしても
メリット、デメリットがある。
それに、それぞれのタイミングもある。


よく考えて、納得して
それぞれの方にベストなチョイスが
出来たら良いなぁ…と感じた。





とにかく、とにかく
このアラガン社のリコール問題は
とても大きな問題で

そのために、不安だったり
乳房再建が進められなかったり

たくさんの方々が
辛い思いをされていると思うと…

私も、胸が痛くなります。