白カビチーズのブラインドテイスティングをしました♬

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上の写真は、全て白カビタイプのチーズです。 カマンベール・ド・ノルマンディー、ブリー、カマンベール・パスチュリゼ、ロングライフ カマンベール、パヴェ・ダフィノワ、カプリス・デ・デュー のうちどれでしょう?

正解は・・・
左手、カマンベール・パスチュリゼ
中央、ロングライフ・カマンベール
右手、パヴェ・ダフィノワ
です。

私は、中央と右手のチーズは当たっていましたが、左手は熟成して中央が凹んでいたので、カマンベール・ド・ノルマンディーと間違えてしまいました。

左のカマンベール・パスチュリゼは、原料乳を殺菌している為、有用な微生物は死滅しています。その為、乳酸菌などを添加してチーズ作りをするので、風味は穏やかでマイルドになります。 わずかに微生物は生きていてゆっくり熟成していきます。熟成の若いものは芯があります。

無殺菌で作られたカマンベール・ド・ノルマンディーの場合、外皮は麦藁色に熟成していき、香りはシャンピニオンやアンモニア臭。もっと風味が力強く複雑な味わいとなります。

中央のロングライフ・カマンベールは、出来上がったカマンベールを密閉容器に入れて加熱殺菌する為、乳酸菌やカビなどの微生物は死滅し、酵素も破壊されるので、それ以上変化するこのない長持ちする加工食品です。

右側のパヴェ・ダフィノワは、「ウルトラフィルトレーション法」という製法で作られています。
☆ ウルトラフィルトレーション法・・・原料乳をウルトラフィルターという濾材を使って、チーズ製造に必要なたんぱく質と脂肪、不必要な乳糖や水分に分ける方法です。
メリット→①小さなチーズバットで乳を凝固させることができるので、作業量が少ない。
②ホエイたんぱく質が取り込まれ、歩留まりも良くなりなめらかな組織となる。

テイスティング コメント

左 【 カマンベール・パスチュリゼ Camembert au lait Pasteurise 】

* 原産国・・・フランス
* 乳種・・・牛乳(殺菌乳)
* 形・・・円盤形
* 固形分中乳脂肪・・・最低45%
* 外観・・・表皮は、白カビに覆われている。
* 組織・・・クリーム色。中にチョーク状の芯が見られることもある。むっちりとしたテクスチャー。加熱処理をしていないので、白カビ菌は生き続けているため表皮・内部とも熟成と共に変化していく。
* 風味・・・穏やかで食べやすい。クリーミーでコクがある。
* 飲物・料理・・・ミディアム〜フルボディーの赤ワイン。シードル。バゲット、熟成したものは黒パン。
りんご、クルミ。フライにする。ジャムをのせ丸ごとオーブンで焼き、バゲットに付けていただく。

中央 【 Longlife Camembert  ロングライフ・カマンベール 】

* 原産国・・・日本  (人気で各国で作られている)
* 乳種・・・牛乳(殺菌乳)
* タイプ・・・白カビタイプ
* 形・・・円盤形
* 固形分中乳脂肪・・・最低45%
* 外観・・・綺麗で均一な白カビに覆われている。淡いクリーム色。つややかでなめらか。
* 組織・・・むっちりと弾力がある。外皮は、少し固め。チョーク状の芯はなくトロっとクリーム状になっている。
* 風味・・・加熱したミルクの香り。コンデンスミルクの香り。やさしくマイルドな味わいで食べやすい。軽い酸味。後味に微かな苦味。
* 飲物・料理・・・ライトボディーからミディアムボディーの赤ワイン。辛口の白ワイン。バゲット。りんご。衣を付けてフライにする。

右 【 Pave d'Affinois パヴェ・ダフィノワ 】

* 原産国・・・フランス
* 乳種・・・牛乳
* タイプ・・・白カビタイプ
* 形・・・角盤形
* 固形分中乳脂肪・・・最低45%
* 外観・・・若いものは、均一な白カビ。熟成したものは、角から茶褐色。
* 組織・・・若いうちは芯があるが、熟成とともに中身が流れるほどになる。
* 風味・・・クセは無く穏やか、塩味は薄めで淡白。熟成すると旨味とコクが増す。
* 飲物・料理・・・フルーティーな赤ワイン。ペッパー、ハーブ風味はビールに合う。