(以下、読売新聞ニュースより)
厚生労働省は、抗インフルエンザ薬「リレンザ」の有効期限を、
従来の7年から10年に延長することを認める通知を、25日付で都道府県などに出した。
新型インフルエンザ対策用に国や都道府県が備蓄できる期間が長くなる。
製造販売元のグラクソ・スミスクライン社が、適切に保管すれば
10年間は品質に問題はないとの試験結果を厚労省に報告したことを踏まえた。
新たな出荷分だけでなく、現在の備蓄分も期限延長が認められる。
厚労省によると、備蓄されているリレンザは計905万人分あり、
うち国による備蓄分59・5万人分が今年度中に期限切れになる見込みだった。
この分の買い替えが不要になれば14・5億円を節減できるという。
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これ、どうなのよ?
誤表示、偽装で騒動になっている最中で、
権力者がその権力を発動してルールを書き換えたと言えないか。
しかもそのルールは、過去に遡って適用されるようだ。
どこの世界にそんなルールが存在するだろうか。
今年度中に期限切れが発生することを懸念して、
「経費節減」するために、安全を書き換えたように感じる。
消費期限が切れたものを使うのはまずいから、消費期限を延ばしてしまえと。
農薬の残留基準値の時もそうだったが、厚労省の根底に流れるものには注意が必要だ。
たとえ、10年が可能であっても、そのやり口は絶対におかしい。
「節減」目的で安全を着せるやり方は、一連の不祥事と何ら変わらない。
むしろ、ルールを書き換えられる権力を有している分、
よほどタチが悪いと言えないだろうか。
それを「正当」と決定することができるのだから。
この疑問を、どれだけのメディアが取り上げるだろうか。
しっかりと解説をしてくれるメディアがあるだろうか。
「触らぬ神に祟りなし」と、無視を決め込むかどうか、
メディアの対応をしっかり選別したい。
水は高いところから低いところへ流れるもの。
経費節減を喜ぶ一方で、それがより安全に近づくためのものではないことに、
疑問を感じたり、罪悪感を抱くことはないのだろうか。
(参照)
日本が農薬の残留基準値を緩和、韓国が発表 - 2012年6月25日過去記事より
http://ameblo.jp/aloha-spirits-yoshi/entry-11286553952.html