村上市出身である、大好きな彫刻家、山脇敏男先生の最高傑作、十一面観観音像の参拝に南魚沼市の八海山龍谷寺さんを初めて訪ねました。
八海山の山麓にこのようなインド、「グプタ朝様式」の慈雲閣が現れます。ハワイの日系移民の浄財により建立された山脇敏男先生の十一面観音像と聖観音像の三仏尊を納めるために昭和40年に建物された観音堂だそうです。
設計は浅草寺本堂を手掛けた巨匠、大岡実博士。
和とハワイを融合したような雰囲気で一度見て見たかった観音堂だったのです。
中はとても和のテイストが生かされた明るくて落ち着いた雰囲気です。
それにしても圧巻の十一面観音像。両脇の聖観音像もお見事です。
山脇敏男先生らしいおだやかな表情に本当に癒されます。
4年の歳月を掛けて製作された最高傑作と言われております。
個人的に驚いたのが、こちらの子安地蔵像、お顔を見ると山脇敏男先生の作品とわかります。
同じ檜で彫られたみたいで同じ頃の作品でしょうか、四仏尊を拝める事が出来て更に感激致しました。
山脇敏男先生の特徴は向拝彫刻の見事さです、本当に手が混んでます。
本当に悲願の四仏尊を拝めて良かったです。
参拝料300円でこちらの歴史ある本堂を拝観できます。
大変貴重な石川雲蝶作品の欄間彫刻を見ることができます。
さらにその奥にあります妙光堂には120余体の仏像が安置されていてこちらも圧巻でした。
撮影禁止のためパンフレットから転載させていただきました。
おしゃれなコンクリート打ちっぱなしの建物で、時空を超えたようなタイムスリップ感を本当に味わえる八海山、龍谷寺さまでした。