『銀河鉄道の父』 門井慶喜

直木賞受賞作です


宮沢賢治の生い立ちを、父の目線で語られた話

質屋の長男として生まれた賢治は、成績優秀な子

進学したかったが、「質屋に学問は不要」と言われる
しかし、諦めきれず
少し遠回りしたが結局学問の道へ

我が強く、一度言い出したら諦めない
好きなものに没頭しすぎて、周りはヒヤヒヤと思いきや、この時代に珍しく、父親もかなりの子煩悩ぶり

そんな甘やかしたのが原因か、いつまでも親のすねをかじる

(なんだかうちにも、そんな甘やかされたヤツいたような、、、)


世間に認められるまで、かなり紆余曲折したが、やはり偉人は、小さい頃から周りとは違う

そしてその親も凡人ではない

子どもを信じ、金の無心にもすぐに応じてくれ、いつも味方になってくれた父もまた偉大だね

そこそこ財産があったから、できたっていうのもあるけど


大好きな妹が亡くなった時に書いた「永訣の朝」の場面は涙涙

そして賢治自身も結核で死ぬが、あとから発表された「風の又三郎」も読みながら泣けました


読んでいて、途中まではダメダメな人かと思ってた


風邪の又三郎の詩

「こういうにんげんにわたしもなりたい」

と、最後の部分にあるけれど、命が消える頃には、充分そんな「にんげん」になっていたよね


牛しっぽ牛からだ牛からだ牛からだ牛あたま

じつは、宮沢賢治の作品は、国語の教科書に載ってたのくらいしか知らないアセアセ

「銀河鉄道の夜」も「注文の多い料理店」も読んだことないわ口笛

こんなに苦労して作品作ったのだから、是非読んであげなくちゃね