日々是お気楽-coffee


なぜだろう?


街から喫茶店が消えていく。今に始まったことではない。最初のうちは気にも留めていなかったが、ひとつ消え、ふたつ消え、気がつけば Starbucks と「その類」のオープンカフェだらけ。昔ながらのいわゆる喫茶店が、街から姿を消していた。確かに Coffee を飲むだけなら Starbucks があればいい。高いという人も多いが、美味しさからいえば決して高いとは思わない。飲みかけで自由に移動できる手軽さもいい。自分でもよく利用している。それでも、時々、普通の喫茶店が恋しくなるのは、なぜだろう。


基本的に、コーヒーは家で飲む。自分の家で自分の入れたコーヒーを自分のカップで飲む。それが一番美味しいと思うし、コーヒーはそういった日常の中でこそ必要なのだ。それでも、街でコーヒーを飲む機会は多い。仕事の打ち合わせや、友人とのランチの後、ついついコーヒーの飲める所へ移動してしまう。散歩の途中、無性にコーヒーが欲しくなることもある。そんな時、落ち着いてゆっくり出来たのが街の喫茶店なのだ。難しいことは言わず、いわゆるブレンドという極々普通のコーヒーを飲みながら、話をする。そこは確実に自分達だけの空間になる。もちろん公共の場ではあるが、隣り合ったテーブル同士、それなりのプライバシーが守られていた。暗黙の了解というやつだ。Starbucks や「その類」の店には、それがない。アメリカの Starbucks の場合、店舗そのものが広いからだろうか、ある程度の独立した空間が守られているのだが、日本の場合、スタイルは同じなのに落ち着かない。恐らく、テーブルとテーブルの距離が近すぎるのだろう。立地条件を考えるとそれも仕方ないが、やはり嫌だ。カウンターに設定されている椅子の数を減らすなど、もう少しゆったり出来る空間を作る必要がある。子供が走り回ったり、とりとめもないおばさま方のお喋り、気持ちの悪い営業の携帯電話のセールストークも腹が立つ。


散歩の途中で本屋に立ち寄り、興味のある本を手に入れた時、近くの喫茶店ですぐにパラパラとページをめくりたくなる。そういう時、自分の空間で静かに、ゆったり出来る店が、もってあってもいいはずだ。


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