日々是お気楽-kabira



沖縄のそばは「そば」ではなく「すば」だ。


そばは「そば粉」で作られるが、沖縄のそばは小麦粉で作られている。この時点で沖縄のそばは完璧にそばではない。小麦粉から作られるとなれば、それは饂飩ということになるが、沖縄そばは饂飩でもない。饂飩はつなぎに塩水を使うが、沖縄のそばは塩水の代わりに、灰汁やかん水をつなぎにしている。しかも、のばして切った後に一度茹でた上で、油をからませて短時間ねかせる。熟成させるのが目的だが、この辺は中華麺の作り方に似ている。なぜか「そば」と呼ばれているが、実際は「そば」ではないのだ。いつ、誰が、なぜ間違えて「そば」になったのか判らないが、沖縄では「すば」と呼ばれている。


那覇空港で石垣行きの便を待つ間、妻がどうしても沖縄そばを食べたいと言い出した。ロビーには軽食を扱う店が3軒あるが、どの店にも「沖縄そば」の幟が立っていた。


「どの店にしようかなァ」


「どの店でも同じだよ。店は3軒あるけど、裏は繋がっていて厨房はひとつだから、味も中身も変わらないさ」


「そんなことないわよ」


「僕は食べないからね」


忠告したにも関わらず、妻は空港で「沖縄そば」を食べてしまった。


「あらあら、食べちゃいましたか!あそこのそばを…?」


石垣島到着後に地元の人に言われた妻は、それでも、「ソーキはトロトロで美味しかった」などと負け惜しみを忘れなかった。


「川平で一番美味しい沖縄そばの店へお連れしましょう」


今回の「Stop The Road Kill Campaign」で、お世話になった辻先生が連れて行ってくれたのは、店の入り口に巨大なシーサーのある「おすば屋」さん。こちらのすばは、オリジナルのおきなわすばに、島唐辛子や石垣特産のコショウ、よもぎなどを練り込んである。


日々是お気楽-suba


石垣産のコショウを練り込んだすばを頼んだが、スープではなく麺に味が付けられているため、しっかりとコショウの風味が効いている。スープは薄味でとても美味しかった。


沖縄のすばは、店によって千差万別、スープも麺もみんな違う。今度石垣へお邪魔したら、それこそ片っ端から食べ歩いてみたくなった。


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