日々是お気楽-german


ソーセージが好きだ。


仕事帰りの妻と東京駅で待ち合わせ、新丸ビルへ入った。この辺で食事をする時は、いつも丸ビルを使うのだが、そろそろ新丸ビルもテリトリーに加えようというわけだ。

丸ビルと新丸ビル、似ているようで、少し違う。同じテイストのビルが並んでいては、互いに足を引っ張り合うだけで意味がない。そのことを、企業側も判っているのだろう。ざっと見た感じ、新丸ビルの方が、利用対象年齢が低めに設定されている気がする。別の言葉に置き換えると、丸ビルの方が落ち着いているように感じるのだ。その差は実に微妙で、若者と中年といった大きな差ではない。ほんの2~3才の違いで棲み分けが行われているように思う。


エスカレーター脇のディスプレーで店をチェックし、5階へ直行。目指したのはドイツ直輸入ビールの店、「フランツクラブ」だ。20種類以上のドイツビールを揃え、リキュールやジンも充実している。といっても、目的はビールではない。この店ではソーセージも全て、ドイツ産なのだ。なにしろ体内にアルコール分解酵素を持たない僕は、ビールはおろか、奈良漬けでも命にかかわる。様々なジョッキ、様々なグラスに注がれた様々なビールで盛り上がるみなさんに囲まれ、アップルサイダーとソーセージで盛り上がる。


「知ってた?私、ソーセージ好きだってこと」


「知ってるよ。そっちこそ知ってた?僕がソーセージを大好きだってこと」


などと言いながら、ソーセージ4種盛りとゴボウと林檎のサラダ、ジャーマンポテトグラタンで、お腹いっぱいになる。

なぜか判らないが、子供の頃からソーセージが大好きなのだ。それも、お弁当の定番であるタコさんウインナーではなく、ちょっと粗めに挽いたソーセージが好きだ。タコさんウインナーの赤い色には食欲がわかない。魚肉ソーセージも気持ちが悪い。中学生の頃から、一人でソーセージを焼いて食べていた。フライパンで炒めるのは面倒だから、いつも、斜めに切れ目を入れたソーセージをBBQ用の鉄串に刺し、ガスコンロの直火で焼いた。マスタードとケチャップをつけたり、マヨネーズをつけたりして、おやつ代わりに食べていたのだ。年齢を重ね、たくさんの美味しい物を口にしてきたが、ソーセージ好きは変わらない。


今、一番気に入っているソーセージ系の食べ物は、御徒町の吉池一階のパン屋で売られている。フランスパンの生地でソーセージとマスタードをくるみ、焼き上がったパンを一口サイズに小さく切った物だ。名前もついているが、忘れた。というか、見れば判る物に名前は必要ない。袋に詰まったコイツを食べながら、アメ横を歩く。こんなことで幸せを感じてどうするんだ?というくらい、幸せだったりする。


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