日々是お気楽-mangetsu


満月が美しかった。


物事には陰と陽があり、二つが微妙にバランスを保っている。このバランスが崩れてしまうと、様々な不都合が起きる。よく、陰と陽は表と裏という人もいるが、どちらが表でどちらが裏という問題ではない気がする。そう、どちらも表なのだ。水槽に2色の絵の具を注ぐように、互いに漂い、時には混ざりあい、時には層を作る。陰と陽はそんなものではないだろうか。つまり、全ての存在に表と裏はあり得ない。どちらかが人の目に触れ、それを便宜上、表と裏と呼んでいるだけのことだ。

これは物事だけでなく、人間にも言える。陰にカテゴライズされる部分と陽にカテゴライズされる部分が、心の中で常にせめぎ合う。その時々、目立った部分が、言葉や行動として表れるのだ。だから、目に付いたひとつの部分を取り上げて人を判断すると、大きな間違いを犯す。たかだか5年10年の付き合いで、その人の全てを見たと思ったら、思い上がりもいいところだろう。我々は神でも仏でもないのだから。


人生も、そんなものかも知れない。いい時、悪い時、光の見える時、見えない時、順調に流れる時、全てが停滞する時、様々な「時」が入り混じる。自分が天才ではないかと思えることもあれば、ボロ切れのような屑だと感じることもある。自らが自分自身を探して彷徨い歩いているのだから、他人に理解出来るわけがない。理解されず悲しい思いをすることもあれば、理解する努力を怠り、離れてしまうこともある。


太陽は、もちろん大好きだ。キラキラと輝く光を浴びていると、それだけで楽しくなる。それだけで勇気が湧き、前へ進める気がする。一年中夏でもいいと思うくらい、大好きだ。

月はどうだろう。小学生の時、ボーイスカウトのキャンプで月の明るさ知って以来、本当は月も太陽に負けない位、明るいものだと思っている。昼間は見えない別の世界を見せてくれる気がして、これまた大好きだ。満月の光を浴びていると、心が静かになる。ザワザワと波立っていた心が、スッと落ち着くのが判る。一年中夏でもいいと思うが、一年中昼でいいとは思わない。


人も自然も、世の中の全てに、やはり Yin と Yang は必要なのだ。


ペタしてね