Mo'ili'ili の裏通りに、以前から気になっている家がある。どこにでもある二階建ての普通の家なのだが、ドライブウエイの奥、物置に継ぎ足す形で造られたモノが、なんだか怪しい。
コンクリートブロックをセメントで固めた土台に、大きなトタンの屋根。そして異様に長い煙突…。
一見すると焼却炉のようで、実際僕もそう思っていた。
ところが、何度か前を通るうち、別のあるモノを見つけたのだ。
この家は敷地内に二棟を所有しているらしく、道路に面した建物の脇に積まれているモノ。それは大量の植木鉢だった。植木鉢は長い間そこに放置されているようで、かなり汚れている。
しばし足を止め、汚い植木鉢の山と、焼却炉らしきモノを見比べていたが、やがて、なるほどそういうことなのかと合点がいった。
焼却炉と決めつけていたのは、実は焼き物用の窯で、植木鉢はその窯で焼かれたモノに違いない。
次なる疑問は、なぜ住宅地の真ん中で植木鉢を作っていたかということだ。どう見ても普通の家で、工場ではない。大体、あんな窯で少量生産しても採算は合わないだろう。では、焼き物好きの住人が、趣味で窯を作り、植木鉢を作ったのか。となれば、植木鉢は彼、または彼女の作品ということになるが、それにてはあまりに能がない。デザイン的な面白さが微塵もないし、大体、作品として植木鉢は作らないだろう。残る可能性は、サイドビジネスだ。暇な時間に植木鉢を作り、こうして置いておく。すると、通りかかった近所の人が「お~、丁度植木鉢が欲しかったんだよ」と買っていく。
放置された状態を見ると、売れ行きは良くなさそうだが・・・。
などと勝手に想像して楽しめるから、ホロホロ歩きは止められない。



