Kapiolani Bvd. と MaCully St. が交差する角に、Alawai Park がある。Community Center の建物とサッカーや野球のためのグラウンドを持ち、狭い東京で生まれ育った人間にしてみれば結構な広さなのだが、ホノルルの他の公園に比べれば小さな部類に入る。
この Alawai Park の一角に古ぼけた小屋があり、カヌー倶楽部の部室として使われている。といっても、実際にこの小屋のドアが開いていたのを見たことはない。古くなったため、今は使われていない可能性もある。小屋の周囲には、色とりどり、沢山のカヌーが置かれていて、なかなかいい雰囲気だ。もともとハワイの建物は、板で屋根を葺くことが多かった。大昔は草で葺いていたのだろうが、当然長持ちはしない。そこで豊富にあった木を切り、板状に細工して屋根を葺いた。板葺きの屋根は、かなり最近まで使われていたらしく、今もあちこちで見かける。さすがに新築の家ではスレートを使うし、屋根だけを修理する際も、スレートやトタンに変えるため、真新しい板葺き屋根は、ホノルル動物園の新しい入園ゲートで見かけるくらいになっている。カヌー倶楽部の板葺き屋根も痛みが激しいため、そのうち新素材に取って代わられるはずだ。ハワイらしい建物は、そうして姿を消していく。
毎日、夕方になると倶楽部のメンバーが集まって来て、アラワイ運河へカヌーを下ろす。見ていると、女性だけのチーム、若者だけのチーム、おじさんだけのチームなど、かなりの数のチームがある。それぞれに楽しく厳しい練習をしているが、驚くのはおじさんチームの速さだ。そのままリングに上がれそうな体をした白髪頭のおじさん達が、ものすごいスピードで水面を進んでいく。パワーでは若者に負けるかも知れないが、その分、経験とテクニックでカバーしている。
練習が終われば、メンバーの車の周りに集まり、賑やかにお喋りしている。誰も疲れた顔をしていないのもスゴイ。
「あんなおっさんになりたいなァ…」


