日々是お気楽-cruiser1


子供の頃から車が好きだった。


小学校3年生の時、初めてカメラを手に入れたのだが、一生懸命何を撮っていたかというと、車だった。今と違い、どこの家にも自家用車があるという時代ではない。首からカメラをぶら下げて歩き回り、駐車している車を見つけてはシャッターを切った。

オースチン、ヒルマン、ルノー、ダッジ、ビュック、クライスラー、もちろんカラーフィルムなどなく、全て白黒だった。


「あら~、上手ねェ」


などど言われていい気になっていたが、確かにピントもちゃんと合っていたし、きれいに撮れていたと思う。写真だけでなく、ブリキの車もたくさん持っていた。誕生日、クリスマスと、プレゼントを貰える時には、両親をはじめ、叔父や従兄弟など全員にブリキの車をおねだりしていた。全部で50台は下らなかったと思うが、大学1年のある日、家へ帰ると全てなくなっていた。


「僕の車、どうしたの?」


「あげたわよ」


「誰に」


「大工さんのところに男の子がいるっていうから」


「なんで、断りもなくそういうことするんだよ」


「だって、もう要らないでしょ?男の子のいる家にあげれば遊ぶんじゃない?」


女親には、男の心は理解出来ないと、この時悟った。


「そんなに怒ることないでしょ。返してもらいましょうか?」


返せと言えるわけがない。もし自分がその男の子だとしたら、一度貰ったオモチャを取り上げられるのは、どんなに辛いことか判るからだ。どんなに母親を恨んだこか、それはもう、筆舌に尽くせぬ程のものだった。そして、未だに根に持っている。


車好きは年を重ねても変わらず、高校時代から集め始めたミニカーは、今も増殖し続けている。基本的に、Chevrolet の 57年型 Belair と 初期の Mustang、Corvette に絞って集めているが、実は Bus も密かに好きだったりする。


東京ディズニーランド周辺を走る「Disney Resort Cruiser」は、かつてアメリカ大陸を縦断していた Gray Hound を連想させてくれるので、大好物だ。

今年のクリスマス・ヴァージョンは、ペイントの都合だろうか、変にボテッとしていて見栄えは悪いが、とりあえずはゲットした。


本物は、これだ。

習志野ナンバーが、ちょっと残念かも…。



日々是お気楽-cruiser2


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