日々是お気楽-mycurry


カレーライスが好きだ。


本格的なインドカレーもいいが、家で作る「いわゆるカレーライス」も捨てがたい。そもそも日本のカレーライスは、イギリスから伝わった欧風カレーが元になっている。欧風カレーというのは、植民地インドで暮らしたイギリス人が、地元のカレーを自分達の口に合うように工夫したものだ。インドからイギリスへ、イギリスから日本へ、多くの料理人の手が加わり、「いわゆるカレーライス」が出来上がった。


我が家のカレーライス担当は僕になっている。今夜のカレーは、たっぷりの牛肉を使ったビーフカレー。微塵切りのタマネギとニンニクは、ペースト状になるまで炒めてある。ニンジンはスライサーで極薄状態、冷蔵庫で眠っていたブロッコリーの芯も細かく切ってある。家族の中に、マッシュルームがあまり好きでない者がいる関係で、エリンギを使う。ジャガイモは、きれいに洗い、皮付きのまま電子レンジでホクホクにし、大きめのブロック状になっている。これによって、ジャガイモと牛肉の主役争いが発生した。

味付けについては、家庭内でも僕以外は知らない。最初のうち、妻は必死に盗もうとしていたが、今では諦め、「お願いね~」状態だ。


カレーライスを作る時、いつも思い出すことがある。高校の食堂でよく食べたカレーライスのことだ。僕の通っていた成城高校は、60年代には珍しく、学校に食堂があった。弁当持参でもいいし、購買部でパンを買ってもいいし、食堂で食べてもいい。当時としてはかなり進んでいたのではないかと思う。悪友に誘われ、昼休みに学校を抜け出し、近所の中華料理店で炒飯を食べたこともあるが、「そこまでは駄目よ」というんで、先生に見つかり、手ひどく叱られた。

で、食堂のカレーライスだが、今思うと、モノスゴク不味かったはずだ。色は真っ黄色で、トロ味を出すために投入される大量の片栗粉で、異常な弾力性を持っていた。具はとにかくジャガイモが幅を利かせていた記憶がある。思い切りソースをかけなければ食べられない代物だが、それでも、食堂で食べているという「特別感」で、美味しく感じていた節がある。


言っておくが、僕のカレーライスに ソースをかけることは、断じて許さない。


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