日々是お気楽-lime


歩くのが好きだ。


子供の頃からボーイスカウト活動をしていて、ハイキングや移動キャンプに精を出していた名残だろうか。歩くことが苦にならない。苦にならないどころか、好きだったりする。だから、時間さえ許せば、かなりの距離をホロホロと歩いてしまう。普段、車やバスで通り過ぎる街を、改めて自分の足で歩いてみる。すると、それまで全く気づくことのなかった発見があり、面白い。自転車でも、まだ速い。歩かなければ、発見はないのだ。


背の低い生け垣の向こうに、こんもりと葉の茂った木が植わっている。夏の強い陽差しに、葉の緑が一生濃く映る。その濃い緑の中に、更に濃い緑を見つけた。


「なんだろう?」


そっと手を伸ばしてみると、レモンに似た硬い表皮の柑橘類だ。普通、この手の柑橘類は、太陽の光を浴びるとともに、徐々に黄色く変色するはずだ。結構大きくなっているのに、色の変わる様子はない。詳しい人は、写真を見てすぐに、「何を言ってるんだ、○○じゃないか」と笑っているかも知れない。でも、生憎、こういう物に関して無知なのだ。大きく育っても緑のままの柑橘類といえば、ライムしか知らない。ひとついただいてきて、調べてみようかとも思ったが、勝手に持って行くのは気が引ける。ハワイでは、枝を離れて落ちた実は、自動的に拾った人の物になる。枝から落ちたマンゴーやスターフルーツを集めては、駐車場などで売っているヒッピーを、よく見かける。


とりあえず、自分の中でライムと位置づけ、それ以上考えるのはよそう。これも、車で通り過ぎていたら、絶対に気づくことのない小さな発見だ。こんなことだけで、今日は1日、満足出来る。


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