日々是お気楽-Jacaranda


桜の盛りは短い。


上野公園の桜は、既に葉桜となったものが多い。種類にもよるのだろうが、満開となった翌日には、すぐ散り始める。風に舞いハラハラと散る桜も、それはそれで美しい。風の強い日など、まさに Cherry Shower といった雰囲気だ。


花見は、そもそも平安貴族の優雅な楽しみだった。当時の花見は桜ではなく、梅だったらしい。梅の花の下で、和歌など詠み合ったのだろう。花見が梅から桜に変わったのが、いつ頃なのか判らないが、庶民の間で花見が盛んになったのは江戸時代のこと。楽しみの少なかった庶民にとり、花見は春の一大ビッグイベントだったに違いない。以前、番組で花見について調べたことがある。うろ覚えだが、その時、桜の木の下で花見をするのは、日本独特の文化であると、結論づけた記憶がある。お隣りの韓国でも花見をするが、桜ではないそうだ。名前は忘れたが、もっと鮮やかな赤い花の下で、飲んだり食べたりするという。どうも、韓国では桜はあまり人気がないらしい。桜の花のピンクは、なんとなくくすんでいて、美しくないというのが、その理由だ。


ハワイで桜に似た花は、Jacaranda あたりだろうか。遠目で見ると、全体の形、花の付き方など、よく似ている。何も知らない人に、「ハワイの桜はパープルブルーの花をつけるんだ」と言ったら、信用するかも知れない。もともとアメリカ本土のものだが、今はあちこちで目にする。春から夏にかけて、美しい花をつけるが、勿論、その下で飲んだり食べたり、カラオケで歌ったりする人はいない。