日々是お気楽-JRF


以前ここに、西日暮里の踏切について書いた。


JRの駅から、我が家の猫がお世話になっている獣医さんへ向かう途中、昭和の匂いがする踏切があるという話だった。僕は鉄道に殆ど興味がないため、JR三河島線の踏切かも知れないなとど、いい加減なことを書いてしまったと思う。

今日、その踏切の正体が判った。JR三河島線かも…、というのはまさにいい加減であり、踏切を横切っていたのは、貨物の引き込み線だったのだ。


今日、薬をもらうため獣医さんへ行ったのだが、初めて踏切に設置された警報器が鳴り、遮断機が下りた。何度も渡っている踏切だが、警報器が鳴り、遮断機が作動するのを見たことはなかった。なんだか、ワクワクした。

そしてやってきたのは、コンテナやタンクローリーを牽いた、長い長い貨物列車だ。ゆっくりと通過するのに、かなりの時間がかかった。恐らく、線路の先は貨物の集積所に続いているに違いない。西日暮里に貨物の集積所があることすら知らなかった。点滅する赤いシグナル・ランプ、音もなく下りてくる遮断機、そして、ゆったりと走る貨物列車。なんだか不思議な光景を見ているようだった。


東京生まれの東京育ちの僕にとって、貨物列車は非日常のものだった。身近に貨物列車を見る環境が無かったため、子供の頃から、貨物列車を見ると妙な感動を覚えたものだ。その感動は、大人になった今も変わっていないらしい。当たり前のように列車の行き過ぎるのを待つ人達の間で、僕はカメラを手に、右往左往してしまった。後になって、落ち着いて貨物の数を数えておけば良かったとか、通り過ぎる時間を計れば良かったと思ったが、その時は、そんな余裕などない。


「あ~、貨物列車だァ~」


カメラを手にニコニコ笑う、変な人。ひょっとしたら、ちょっと危なそうな人になっていたかも知れない…。