修理に出していたブレスレットを引き取るため、妻と出かけた。
たまたま近所で見つけたシルバーの店に、お願いしたのだった。この店は妻が見つけてきたもので、とても感じの良い若者がやっている。僕のブレスレットの修理も、妻の結婚指輪のサイズ伸ばしも、短期間で素晴らしい仕事をしてくれたと思う。
「これから贔屓にしちゃおうね」
妻は喜んでいたが、僕の場合、同じシルバーでも、身につけるのはインディアン・ジュエリーに限られるので、どう贔屓にしたらいいのだろうか・・・。
シルバーの店へ向かう途中、横断歩道を渡った所で、妻の動きがおかしいのに気づいた。
「お腹空いたの?」
「うん」
渡ったばかりの横断歩道を引き返し、こちらは正真正銘、僕の贔屓の中華料理店、「華」へ入った。まだ冷やし中華をやっていたが、さすがに、もう季節ではないので、「麻辛麺」を食べた。中国産のラー油と中国産の山椒を使った、辛い辛い辛~い麺だ。
まずは、レンゲでスープを飲む。口に入れた瞬間はマイルドだが、徐々に辛い辛い辛~い正体を現す。しかし、ただ辛い辛い辛~いだけではない。クリーミーな甘さというか、多分落とし込まれた卵のせいだろうが、口当たりが柔らかい。これは美味しい!
またひとつ、この店で美味しい物を発見し、嬉しかった。
