日々是お気楽-kiriko1


午後、小雨の中を亀戸まで出かけた。

東京の伝統工芸のひとつ、江戸切り子の職人さんに会うためだ。


今でこそ伝統工芸と呼ばれるものの、江戸切り子は、昔から一般家庭で日常的に使われていた。事実、僕の家でも、切り子のグラスや皿が、普通に食卓に並んでいた。ブルーの江戸切り子のグラスは、特に僕のお気に入りで、いつも麦茶やカルピスを飲むのに使っていた。

今日訪ねたのは、亀戸に古くからある「堀口硝子」の三代目、堀口徹さん。「三代目秀石」という立派な名前を持ち、確かな技術を備えているが、実は、まだ若い。

なぜ、突然に江戸切り子なのかというと、Big Island へ持って行きたいからだ。いつもお世話になっている友人であり、僕ら夫婦にとっては最も頼りになるお姉さんである Jeanne の誕生日に、何か贈りたいと考えたのだ。


江戸切り子親善大使、ALFEE の坂崎幸ちゃんに、電話をした。


「江戸切り子の職人さん、誰か紹介して欲しいんだけど」


「いいすよ。堀口硝子っていう所に、三代目秀石くんがいるから、連絡してみてください」


早速連絡すると、三代目は実に丁寧に対応してくれた。工場内のギャラリーは勿論、仕事場も作業工程も、更には倉庫まで見せてくれた。こちらが予算を告げ、こんな物が欲しいと話すと、その場でアイディアを練り、提案をしてくれる。話していて、硝子が好きなんだな、切り子が好きなんだなと伝わってくる。初対面なのに、まるで以前からの知り合いのような気分で、僕は一遍で好きになってしまった。


夜、銀座へ出かけ、生放送終わりの幸ちゃんと会った。久し振りに顔を見て、馬鹿話をして、ゲラゲラ笑って、楽しかった。