9月10日は娘達の誕生日だ。
・・・達?
そう、娘達は双子なのだ。一卵性双生児で、幼い頃の写真の中には、親でさえ、どちらがどちらか区別のつかないものがある。本人達も、「これ、私?それとも・・・」などと首をかしげてしまうのは、ちょっと笑える。
双子はどこでも同じだろうが、昔から、よく周囲にきかれることがある。
「で、どっちがお姉ちゃんなの?」
かつては、後から生まれた子供を兄、姉としていたらしいのだが、今は先に生まれた方を、兄、姉とするらしい。娘達が生まれた時にも、「こちらがお姉ちゃんですよ」と、看護師さんに説明された記憶がある。しかし、僕はそういう決めつけを受け入れられない。双子なのに、姉た妹だと区別するのは意味がないと思うのだ。そんなわけで、役所や学校へ提出する書類の続柄の欄に、僕はいつも「娘」と書いてきた。一度、区役所でもめたことがあった。「娘」では受け付けないというのだ。向こうも譲らないし、勿論、僕も譲らない。後ろで待っていた人達には申し訳なかったが、延々押し問答を続けた。
「続柄には長女とか次女、長男とか三男と書くのが決まりです」
「そんな決まりは知りません。双子に長女と次女もないでしょう」
「ちゃんと書いてくれないと困ります」
「何をもって、ちゃんとと言うんですか?あなたは続柄の意味を知っていますか?」
「ですから、どちらが長女か次女かということです」
「双子に順番はありません。僕からみた子供達の続柄は、娘です」
見かねた年かさの職員が間に入り、どちらの書類にも「長女」と書くことで決着したのだが、僕は、納得したわけではない。後ろに並んでいる人達の目が、本気で殺気だってきたのを、背中で感じたからだった。
誕生日プレゼントに何が欲しいか訪ねると、二人とも Sneakers がいいという。
僕らの世代にとって、Sneaker といえば Converse か Keds なのだが、今は Nike か Vans だ。そんなわけで、どちらも Vans をチョイス。
僕もちょっと欲しいと思ってしまうデザインだ。
