上野不忍池には、たくさんの鯉がいる。
あまりに多く、また、その殆どが真鯉のため、群れている様は気味が悪い。栄養がよいのか、天敵がいないのか、ビッグサイズだ。
亀も多いが、鯉の比ではない。今や日本中どこの池や沼地も同じだろうが、ここの亀は「ミシシッピアカミミガメ」、いわゆる「ミドリガメ」だ。子供の頃は緑色をしていて可愛いのだが、成長するにつれ色が変わり、黒くなる。目の後ろの部分だけ、オレンジやイエローの模様が残るから、ミドリガメのなれの果てと判る。ミドリガメは、小さくてきれいなため、昔は縁日でよく売られていた。「大きくならない」と言われて買ったのに、どんどん大きくなり、色が変わっていく。飼い切れずに、近所の川や池に捨てた経験を持つ人も、多いはずだ。繁殖力が強く、日本の在来種を駆逐していくため、要注意外来生物に指定されている。といっても、ミドリガメに罪はないのだから、目の敵にしてはいけない。
ひしめき合う真鯉の間に、?な物を見つけた。
なまずだ。鯉に混じって泳いでいる。
毎日のように池の畔を歩いているのに、初めて見た。変な顔をしている。こいつも、地震の前には暴れるのだろうか。
そういえば、昔、「今仁哲夫の歌謡パレードニッポン」という生番組を担当していた時、「なまずは地震の前に、本当に暴れるのか」を検証するため、スタジオに水槽を持ち込み、ナマズを飼ったことがある。半年近く飼ったが、全く地震を感知しなかったので、ディレクターの佐藤氏と二人、深夜密かに水槽を運び出し、皇居のお堀へ放しに行ったっけ。
もう、30年以上も前のことだ。
懐かしい…。

