日々是お気楽-モーゼズさんのケバブ


モーゼズさんのケバブが好きだ。


街を歩いていて、ふと食べたくなる物。つい手が出てしまう食べ物、誰にでもあると思う。しかし、どこでも同じ物が食べたくなるのかというと、そうでもない。僕の場合、モーゼズさんのケバブはアメ横で食べたくなる物のひとつだ。最近では、妻と二人、「モーゼズさんちのケバブを食べに行こう」と、散歩がてらアメ横へ出かけることさえある。


ケバブは、もともとトルコやアラブなど、中近東周辺の食べ物で、羊や鶏の肉をローストして使う料理全般をいう。モーゼズさんのケバブは、その中でも「ドネルケバブ」と呼ばれる調理法で、スライスした肉を、垂直に立てた串に何層にも重ねて刺し、周囲から焼いたものだ。これを外側から削ぎ落とし、野菜と一緒にピタにはさんで食べる。袋状のピタにはさむのは、持ち運びが出来るように、更に食べていて中身がこぼれないように工夫されているからで、中近東では、誰もが食べるファストフードになっている。アメリカではドネルサンドという。

いつ頃日本に入ってきたのか判らないが、僕が最初にみかけたのは、確か秋葉原だったと思う。妻は、辛くないレギュラーを、僕はチリを頼む。これにソーダを付けたセットで、ひとつ600円也。安いか高いかは、食べる人が「おいしい!」と思うかどうかによるだろう。

時折、お祭りの屋台でも見かけるが、僕はお祭りの時まで食べたいとは思わない。ちなみに、モーゼズさんのケバブはチェーン店展開をしていて、経営者がモーゼズさんなのだ。店の壁に、衛生責任者として、彼の名前が張り出されている。