数年前に夏バテ状態が悪化し

ほとんど食べられなくなり

胃も小さくなったのか、体重が13キロほど一気に減った。

当然、入院というワードが医師から出た。

点滴に通いながら仕事には休むことなく行った。

そんな私に呆れたのか。

1週間だけの猶予を言い渡され

このままの状態があと1週間続いたら

任意入院にはせずに

医療保護に切り替えてでも入院させる、と言われた。

無理やり少しずつ食べた。

入院はしたくなかった。

入院している時間は私にはないから。

生命と時間、どちらが大切かなんて答えられない。

生命も時間も意味合いは同じだから。

1週間後、先生は「よくやった。よく出来た。頑張ったね。」と言い

入院するか否かは自分で決めて良い、と言った。

当然、入院しない道を選んだ。


13年ほど診てもらっている先生。

近ごろは診てもらっている期間が長すぎるからか、似てきたと言われるようになってしまったけれど

先生が主治医でなければ、私は頑張らなかったと思います。

医師を引退したら面倒みてね、と半分冗談で言う先生に

「知っていると思うけれど、私は厳しいよ」

と答えた。



でも

厳しさのなかに優しさがあることを教えてくれたのは先生、貴女でした。

誰よりも私に厳しくて

私を唯一、本気にさせた人。

先生は誰よりも強くて愛のある人。