この時期になると毎年のように

精神障害者保健福祉手帳の更新をするか、悩んでいます。

私は障害者手帳は3級です。

役所の人には

「普通に見えるのに。」

を連呼されましたが

周りの人には普通に見えていても

私には自分ではどうすることも出来ない障害があるのです。


正直なところ

私の地域では、3級の手帳があったところで

公的なサービスはほとんど受けられません。

いくら障害者手帳の等級と年金の等級は違うといっても

3級の手帳があっても

障害者年金の受給が出来る確率はかなり低いです。


国は今年の4月から障害者差別解消法を施行しましたが

この法律を施行したのなら

もっと障害格差について真剣に考えてほしい。


障害者差別解消法は

全ての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく

相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け

障害を理由とする差別の解消を推進することを目的としています。


だったら、障害に差をつけないで。

何が悲しくて自分の障害、生きにくさについて、話さなければならないのか。

私は手帳の交付のため仕方がなかったとはいえ

養育環境や昔の思い出したくもないことを何度も何度も聞かれ

幾度となく、フラッシュバックにおそわれ

数え切れないほどに手首を切った。


生きるためにしている手帳の交付が

今すぐにシャボン玉のようにパッと消えてしまいたくなるほど、私を追い詰めた。

そこまで追い詰められたのに

そこまでしてやっとの思いで交付された手帳が

手元にあるだけで

何の公的なサービスを利用出来ないのなら

私のあの時の努力や苦しみはなんだったのだろうと思う。


障害者差別解消法について。

もう一つ、思うことがある。

もっと早くに施行されてほしかった。

せめて、あと10年早くに施行されていたら。

私の人生は変わっていたと思います。

人生で1番許せなかった出来事は起きなかっただろうし

たとえ、起きたとしても法律が味方をしてくれただろう。