私は発達障害。

見ただけでは、わからない。

深く関わりがなければ、気付かない。


先生は聴覚障害者。

見ただけでは、わからない。

話しかけてみなければ、気付かない。


見えない障害の辛さは

見えない障害の人にしか、わからない。


先生も私も言われて1番嫌だった言葉は

【普通に見えるのに普通じゃない。変だ】

です。


普通って何?

普通に見えるって何?

普通じゃないって何?

変って何?


先生は若い頃、手話で会話をすると

聴こえる人にジロジロ見られるから嫌で

手話を使いたくなかった、と話していた。

私は若い頃、自分に障害があることは

なるべく人には言わずに隠していた。

障害があるとわかると

腫れ物扱いをされるからだ。


見ただけではわからない。

言わなければわからない。


「私たち、同じだね」

と笑って話してくれた先生。

障害は違うけれども

本当の意味で見えない障害の苦しみを理解してくれて

同じような気持ちを抱いてきていて、見えない障害の辛さを共感してくれた人は私の人生では初めてでした。


「ありがとう」では足りないくらい、感謝の気持ちでいっぱいです。


悩みは誰にでもある。

辛い思いは障害がなくてもある。

でも

障害がない人にはわからない悩みや辛さがあるのも、ひとつの事実です。