この本を読む前のエレメントワークで私が感じた「優しさ」とは、「強さ」でした。
優しいって、強い!
大切な人を守る強さでもあるし、もちろん自分を守る強さでもある。
私がまだ中学生の頃、飼っていた猫が亡くなって、自分の部屋で泣いていたら、父が何も言わず、背中をさすってくれた。
泣かない父に、「なんで?お父さんは泣かないの?悲しくないの?!」と聞いた。
「お父さんは、もっとたくさんの別れをしてきてるからだよ…」と。
あの時は、そっか…なんか冷たいな…と、わからなかったけど、今ならわかる。
父も悲しかったと思う。可愛がっていたから。
でも自分の悲しみを隠して、泣いている私のために、私の悲しみが少しでも癒されるよう、少しでもでも楽になるよう、だまって背中をさすってくれたんだ。
父は、強い優しさを持った人だった。
父が亡くなった時、私が母にしたことも同じだった。
不運にも、若くして先に伴侶を亡くすというのは、どういうものなのかを経験してしまっていたので、母が今どんな思いで、これからどうなっていくのががわかった。
あの時の気持ちが蘇り、ただただ、母の悲しみが楽になるよう、背中をさすった。
生きていくというのは、こういうことなのではないかと思う。
父も夫も、この星からさよならをしてしまったが、父や夫がしてくれた「優しさ」は、私につながり、娘につながっていく。
きっと未来、娘から孫へ、またその孫へつながっていくのだろう。
「風の時代に水のエッセンスを取り入れる」とこの本は教えてくれてる。
では、なぜなのか?
ひとつ先の時代を先取りして成功するため?だけではない。
水のエッセンスを取り入れることが、これからずっとずっと先の未来に、優しさと強さをつなげていくことになるからだ。
この星のみんなが幸せになるために。