石川県の地震、本当に大変なことになっています。

私の病院からもDMATが応援に駆けつけると思います。

テレビでは、今は個人での活動は受け付けてないとのことだったので、各団体を通して募金や支援物資の援助を行いたいと思います。


災害時の過ごし方のお手伝いが少しでもできればと思い文章にしてみます。

妊婦さん
つわり→避難所生活ともなるといつもより周囲の匂いや環境に敏感になると思います。マスクを着用することでニオイは軽減されると思います。
ママが食べれなくてもお腹の赤ちゃんは元気に育つ時期なので、食べれないことに関しては心配ないですが、水分が取れなくなるとママの身体に支障が出てしまいます。なので、水分摂取をしても嘔吐してしまうことが継続したり、尿量が減ったり、濃縮尿が出たりし始めた時は周囲の人に助けを求めてください。点滴などの処置が必要になることがあります。点滴をすると吐き気も少しマシになることが多いようです。
切迫流・早産→張り止めを内服している人は継続して内服してください。ただ、今まで切迫流・早産と診断されていなくても地震や避難のストレス、冷えなどから腹部の緊満が見られることがあります。お腹の張りを感じた時は少し横になって(横になれたらでかまいません。無理なら座るなどして動作を停止してください。)すぐにおさまると生理的なものだと思われますが、ずっとお腹が張ったまま、痛み(下腹や腰)を感じる場合には、すぐに助けを求めてください。
出血→妊娠37週以降での出血はお産の兆候なので心配ありませんが、それ以前の出血(特に鮮血)は大問題の可能性があるのですぐに助けを求めてください。
暗部の痒みや帯下のにおい→妊婦さんは免疫力が低下したりホルモンの影響でカンジダになりやすいと言われています。またお腹が大きくなるにつれて腹圧がかかり尿漏れすることもよくあり、尿の刺激による痒みを起こすこともあります。カンジダであれば膣錠を入れると良くなりますし、塗り薬も効果的です。我慢せずに周囲に助けを求めてください。カンジダは常在菌の仕業なので誰でもなります。放置していると痒みで日常生活に支障をきたすこともあるので我慢しないほうがいいです。早めに治療すればすぐに改善されます。
現在、毎日お風呂に入ることは難しいと思うので、せめてウェットティッシュや水に濡らしたティッシュやトイレットペーパーで陰部を清拭してあげると全然違います。
胎動がない→胎動がないなと感じた時は横になるか安静にして胎動を感じてみてください。10カウント法(赤ちゃんの胎動を10回感じるまで何分かかるかを測定する方法。およそ30分以内で感じることが多い。)を試してみて、明らかに時間がかかったり、胎動がない場合はすぐに助けを求めてください。腹部がずっと硬いままや痛みがあることを伴う場合もすぐに助けを求めてください。

避難所を運営される方は、可能であれば妊婦さん用にパーソナルスペースを確保してあげて欲しいです。子供のおもちゃのテントみたいなのでも構いません。周囲の目が気にならない・周囲の音が軽減するスペースの確保をお願いしたいです。