降る雪が

湿っぽくなってきました

 

この頃の挨拶で出る一言

「もう、雪はいらないねぇ~」

先週の大雪で

例年になく

レトロ工場の

三回目の屋根の雪下おろしが

必要のようです

 

 

バーSは、

気心の知れた人としか行かない

当地歓楽街にあった(多分今はないでしょう)

アロエお気に入りのバーでした

 

オーナーでバーテンダーのSさんは

アロエ行きつけのバーのバーテンダーで

その後独立して店を開いたんだ

 

 

あるときね

ブラっと当地夜の歓楽街に・・・

三件目のバーS

どっしりとした

入口のドアを開けると

 

キースジャレットの

ケルンコンサートが流れてきた

最高の気分で

カウンターのいつもの席に

 

 

まもなく

いつものワイルドターキーの

ショットグラスと

レーズンバターがカウンターに

そっと置かれた

 

ほどよく、ケルンコンサートが

終わったころに・・・

 

Sマスターに

お願いしてみたんだ

 

「ねぇ~マスター

お願いがあるんだけど・・・」

 

「あのさぁ~

 西部劇でよく見るんだけど

 カウボーイが

 カウンター越しのバーテンダーに

 酒を頼むと

 カウンターを勢いよく

 ショットグラスが流れてきて

 それをカウボーイが

 さっと受け一気に口に注ぎ込む」

 

「マスター

 あれをいっかいやってみたいと

 思っていたんだけど

 お願いできるかい?」

 

 

ほどよくして

カウンター上にバーボンの入った

ショットグラスが流れてきた

 

アロエは、それを手に取り

一気に流し込んだ

 

 

 

アロエ

 

ゲイリー・クーパーor

ヘンリー・フォンダor

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