天才と阿呆は紙一重 | 夜明けの口笛吹き♪

天才と阿呆は紙一重


何故か、DICKIES…。
こいつらも、70'sパンク聴き始めた頃に出会った。
彼らの1983年発表の『STUKAS OVER DISNEYLAND』という作品。
何と、アホなジャケにアホなタイトル…。
しかし、出てきた音は予想に反して完璧なポップパンクロック。特に、1曲目の『ROSEMARY』の素晴らしさたるや…何度聴いても、このオープニングチューンは鳥肌が立つくらい、かっこいい。
とにかく、VocalのLeonard phillipsの芸達者な歌いっぷりと、声の魅力にやられる。個人的フェイバリットである。
カリフォルニア初の、メジャーからのパンクバンドでありながら、メンバーの自殺や、ドラッグ問題などで、これ以降失速する彼ら。この作品を聴く度に、勿体ないと思う。抜群のメロディセンスと、素晴らしいミュージシャンシップ。順調に活動していれば、RAMONES,BLONDIEらに継ぐ、USパンクのビッグネームになっていたかもしれない。
しかし、運に見放されたのか、成功に溺れたのか…今となっては、何とも言えない。
しかし、彼らのポップセンスが凝縮された、このわずか20分ちょっとの作品を聴くだけでも、当時の彼らが如何に素晴らしいBANDであったかがわかる。
PUNKという枠組みを取っ払っても、充分通用する、オリジナリティ溢れる音楽性。
彼らがいなければ、GREEN DAYもOFFSPRINGもNOFXもいなかったのだ!

アホを演じるのにも才能がいる。
その功績はあまりにも大きい…。

僕の中ではロックの殿堂入りである。